現場から離れた後に引き続いて取得した夏期休暇も先週で終わった。
今週の月曜日から会社の扱いでは自宅待機ということになっている。
給料は減額されるが休みではない。会社からの連絡には対応しなくてはならないだけでなく、どこかへ急に赴くような指示が出たならば対応しなくてはならないことになっている。
夏期休暇の前に、名古屋の支店長と営業から煩わしいことを言われていたので月曜日からは大人しくしていたが、今日までに特別な指示も連絡もなかった。
明日は自分のプライベートで優先させたいことがあったので、有給休暇を申請しているが、今日までの三日間と明日では何が違うのだろう?
今月までは満額支払われている給料が来月からは六割に減給される。
当初はバイトをするつもりだったが、応募した求人から返事がないこと、コロナ禍であることもあってしばらくはこのまま様子を見ることにした。
自宅軟禁に近い状態だが、変な現場に出るよりははるかにマシ。例え話し相手が居なくても。
買い物に行かなければ一日中、誰とも話さないことが当たり前になって数ヶ月。おしゃべりだった自分でも、そんな暮らしにも慣れてしまった。
前の自分だったら話し相手が欲しくなり、いわゆる夜の街に出かけていただろう。
そのように自分のことを思っている知人や友人も多いのではないか。
ひとつの証拠として、仕事の都合で関西へ移り住んだ友人から、一週間ほど前にLINEで次のようなメッセージを受け取ったから。ガールズバー行っちゃダメですよ、と。
もちろん、友人なりの冗談も込められてはいるだろうが。
テレビで誰かが口にしていた言葉が印象に残っている。夜の街の人は昼の街の人。上手く言い表しているのではないか。
コロナ禍におけるスケープゴートを作ることによって、不自然な形ではあるが団結したい人もいるのだろうし、その気持ちもわからなくもない。
人々のまとまりを作るための引き換えに、市井の誰かを傷つけたり貶めたりすることは違っているように思える。
夜遊びしたい人がいるのであれば、好きにすればいいのではないか。
コンプライアンス上問題があるような夜遊びさえしなければ。
数年前の自分だったら、まわりから白い目で見られたとしても夜遊びは控えていなかっただろう、きっと。