淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。広く浅く、そして薄い視点で気楽に書いてマース。

ぬるい夜風に吹かれて

 昨夜、地酒と海鮮を売りにしている居酒屋へ地元の友人と二人で行ってきた。
 その店までは自宅から電車で5駅、乗車時間は10分ほどかかる。
 自分が住んでいる愛知県では独自の緊急事態宣言が発令中だったが、電車内は思ったよりも人が目立った。
 自分も友人と会食をするために出かけていたので、人のことは言えないが。

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新堀川のスナップ。

 降りた駅で友人と合流する予定だったが、乗車していた電車が同じだったのだろう。駅の構内でお互いに気がついて一緒に歩きはじめた。
 自分たちが訪れた店は価格帯としては少し高め。
 最近の傾向としては鳥貴族などの価格を売りにしている居酒屋は人が多いが、サービスや品質を売りにしているような店は閑散としているイメージを自分は抱いている。
 自分のようなお金に余裕が無い人の多くは新型コロナに対しては不用心な気がするし、生活に余裕がある人たちの方が警戒しているのではないか。

 二人で乾杯をすると最初の話題は、電車内と店内の客数になった。
 18時過ぎには呑み始めたのだが金曜日ということもあってか、それなりにお客が目立った。
 友人も同じように思っていたようだが、どのくらいの人数が多いのか少ないのかがわからなくなっている、と口にした。
 自分も同感だ。日常で当たり前のように見かけるシーンでも。道を走っている車や歩行者、買い物に行った先の客数、治療のために通っているクリニックや整骨院の患者などなど。

 滞在時間が2時間を過ぎると、店員に退店を促された。新しい生活様式ではなく、お客の回転を高めるためのルールなのだろう。
 少し話したりないこともあって、その後は近所の居酒屋で禁断のはしご酒。
 店は入り口が解放されていて、店内は外との気温の差をあまり感じなかったが、座って冷たいものを飲んでいるのには悪くなかった。
 エアコンはフル稼働していたために、冷風が直接当たると肌寒かったが。

 二軒目は長居することなく早めに席を立ったと思う。
 駅に向かって歩くと、ぬるい風を感じた。酔って暑さを感じやすくなった身体には、そんな風でも気持ちがよかった。
 自分の思いつきで、帰りはそのまま歩いて帰ることにした。
 電車だと数分だが、徒歩で帰ると一時間以上はかかる距離だ。
 酔いに任せて戯言をやり取りしながら歩くこと。誰にでも簡単に味わえるはずのちょっとした幸せが、すっかり縁遠くなってしまった。
 そんな気持ちに浸っていたら、途中でお腹が痛くなってコンビニのトイレに駆け込むことにはなった。

 今朝もまだお腹が少し緩い。刺身などは食べなかったので、症状の原因として考えられるのは蒸した牡蠣くらい。
 加熱してあったし、ほぼ一緒のものを食べていた友人は大丈夫のようだったので、違っている可能性も高い。
 お腹が痛くなるくらい、流行病にかかるよりは遙かにマシだろう。
 お腹を押さえながらトイレに駆け込む所を人に見られても差別はされないだろう。笑われることはあっても。

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今日の写真のモデルは、初めましてのEmiさん。