淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

妙齢の女性たちの視線を集めていた彼

 夕方、歯科医に通院した。ここ数週は午前中に診療を受けていたが、予約の空きの都合で今日は夕方だった。
 駐車場に車を停めると隣の車の運転席には婦人。家族の送迎のために車内で待っていたのだろうか。

 車から降りてクリニックの扉を開けると子供の大きな声が聞こえてきた。母親が男の子をたしなめてはいたが。
 変なオッサンに見えるかもしれない自分が待合室に入ってきても、彼のマイペースぶりには変化はなかったようだ。

 クリニックのスタッフに呼ばれて、二人は診察室に入っていった。彼は母親に抱かれながら。
 泣き声が聞こえてくるのは時間の問題だと思っていた。
 自分がお世話になっているクリニックのスタッフは全員が女性なので、小さな子供が治療を受けるのにはうってつけだろう。
 だが、クリニックで会う患者はシニアが目立つ。学生はともかく、彼のような小さな子供は初めて見かけた気がした。

 自分もスタッフに声をかけられたので、診察室に入った。
 自分の診察台は一番奥、彼は一番窓側だった。
 彼は終始、妙齢な女性三人の真剣な眼差しを集めていた。
 窓側の方からは母、歯科助手と歯科医が彼にいろいろと語りかけていた甲斐があってか、無事に処置は終わったようだった。
 ありがとう、と口にして彼は診察室を後にした。母親にその言葉を促されてはいたが。

 歯科医が自分の診察台にやってくると、次のような言葉をかけられた。小さな子供と接する機会はありますか、と。
 娘がいることを話そうかと思ったが辞めた。コロナ禍になってからは会えていないし、もう小さな子供ではないからだ。

 今日の治療中は彼を意識したこともあって、多少は苦痛に耐えやすかった。
 口を開けている時間はいつもに比べると長かったので、治療後の口の濯ぎが上手くできなかった気はしたが。水を吐き出すのにスムーズさを欠いた気がする。
 歳を重ねると鍛えることが難しい筋力から衰えると言われていることを、その時に思い出した。

 そういえば、娘には虫歯があるのだろうか。
 昔、耳鼻科に連れていった時には、診察中は泣いてばかりだったことを覚えている。

f:id:mobemobe617:20200918205835j:plain
今日の写真のモデルはRIONさん。