土曜日は自分にとってはラジオ曜日。楽しみにしているラジオ番組がふたつあるからだ。
ひとつは『福山雅治 福のラジオ』、もうひとつは『リリー・フランキー「スナック ラジオ」』。
自分は器の小さく僻みっぽい人間なので、福山雅治のようにモテそうな男性には好意を抱きにくいが、両番組は楽しみに聞いている。
『福山雅治 福のラジオ』では放送作家として、福山雅治とともに出演している今浪祐介さん*1に親近感を覚えている。
今週のリリー・フランキーの番組で、今時の若者はマッチングアプリなるもので男女の交際が始まることが珍しくないという話になった。
しかも、これからは友達の紹介やコンパなどよりも多くのカップルが成立するようになる時代が、すぐそこまで来ていると。
ゲストに斉藤和義も出演していたが、リリー・フランキーと二人で感慨深げに語っていたのが印象に残っている。
二人ともアーチスト、しかもシンガーソングライターと作家。言葉による表現に携わっている者としては、そんな時代でも対応した作品を残していかなければならないので、大変かもしれない。
自分だって、若者の恋愛模様を小説に書こうとしたら、同じような産みの苦しみを味わうのかもしれない。
番組内で作詞家の阿久悠さんは時代性を感じる単語を使わないようにしていたと、リリー・フランキーが話していた。
自分が好きな作詞家だけに興味深かったが、すぐに彼のある詞が思いついた。
それは、石川さゆりが歌っている『津軽海峡冬景色』。連絡船という言葉が歌詞に登場しているからだ。
青函連絡船のことだろうが、知らない世代はかなり多くなっているはずだ。
マッチングアプリで始まる物語を想像しようにも、体験したことがないからさっぱり想像がつかない。一体どんなものなのだろう?
昔、友人の職場の先輩がツーショットダイアルで知り合った女性と結婚することになり、その披露宴に招待されたことを話してくれた。
当時はまだ仲人を建てるのが多かった時代。そんな形式的で堅苦しい宴で二人が知り合った経緯をどのように説明されるかが気になっていたと。
今の時代感覚からすれば、あまり違和感を覚えないのは自分だけなのだろうか。
マッチングアプリで知り合った二人が結婚してもそれほど気まずさはないだろう。
恋のはじまりには偶然とお互いの勘違いが必須だと考えている自分。
マッチングアプリによる出会いでも、それらが関与する余地があるのかが少し気になっているが、実際のところはどうなのだろう?
*1:この文中でも自然と彼だけはさんづけしていた。