足裏マッサージを受けたが少なくとも半年以上は施術を受けていなかったので、全体的に施術者の指が入らないほどに、今日の足の裏はカチカチだったようだ。
施術者が素敵な女性だったこともあり、自然と自分の口は軽くなった。
会話をしていると施術してくれた彼女が地元の出身でないことがわかった。味噌煮込みの話からスガキヤのことを話題にしたら、彼女が知らなかったからだ。
スガキヤは名古屋っ子にとっては馴染みが深いラーメンチェーン店。地元では当り前の存在過ぎて、全国の何処にでもあるものだとある時期までは勝手に思い込んでいた。
そんな身近なラーメンチェーン店は時代の洗礼を受けているようだ。
昨年は40店舗を閉店してようだが、流行病の影響もあってか、今年度末までにはさらに30店舗を閉店するようだ。
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スガキヤはグループとして複数の会社に分かれている。主な会社としては、ラーメンチェーンの展開をしているスガキコシステムズ株式会社、お店の味を再現した「SUGAKIYAラーメン」などを販売している寿がきや食品株式会社が存在する。
かつて、弟は後者の会社に勤めていたので仕事上の愚痴も含めて内情を聞かされたものだ。
飲食業や販売業は国内の人口減もあって、業績が右肩下がりになるのは仕方がないこととはいえ、それ以上に会社組織や上層部の人間たちに問題があることを日常的に聞かされていた。
店舗数が減っていることも納得できるし、そんな会社を辞めた弟の決断は正しかったのかもしれない。
スガキヤは元々甘味処として発祥したこともあって女性専門店が存在したことを母親から何度か聞いている。
母にとっては若き日の思い出が残っている店なのかもしれない。
自分が保育園に通っていたころ、たまに母親にスガキヤに連れていってもらった。
保育園に迎えに来てもらった帰り、そのまま買い物に立ち寄ることが多かったスーパーのフードコートにはスガキヤのお店があった。
そのころの自分にとっては、ラーメンだけでなくソフトクリームを味わうことも楽しみだった。
料金がお値打ちだったこともあって、クリームが水っぽいためにカップがふやけて柔らかくなりやすかったので、手などを汚さずに食べるのが難しかったことが懐かしい。
一度だけ、娘と二人でスガキヤに行ったことがあるが、彼女は覚えているだろうか。
親子三代で味わったスガキヤだが、娘が大人になるころにはどうなっているのだろう?
今の閉店ペースだと、気軽に立ち寄れないほど店の数が減っていることだってあるかもしれない。