今日は久しぶりに娘と一緒に過ごした。コロナ禍になる前に一緒にスキーに行って以来だったが、娘に自分の顔は忘れられてはいなかった。
娘と会っていの一番に向かった先は墓地。父とその両親が眠っている墓に二人で手を合わせた。
自分は彼岸だった先週、お参りしたばかりだったが。
その後は自分の思いつきで明治村に出かけた。自分の友人を誘って三人で。
今だと自分が持っているクレジットカードの特典で、大人一人が500円で入村できたことも理由のひとつだった。
自分が明治村を訪ねるのは今年に入って二回目。友人は数十年ぶり、娘は人生で初めてだった。
お昼近くに駐車場に着くと、考えていたよりも来村者の車は多かった。
自分たち三人はマスクをしたまま、それぞれがカメラを持って入り口のゲートをくぐった。
入村してしばらくは村内にあまり興味を持てないでいた娘。
だが、友人が上手く娘の相手をしてくれたこともあって、次第に明治村での滞在を楽しんでいた。と、少なくとも自分からはそう見えた。
SL列車と京都市電を利用したりしながらも、村内のほぼ全てのエリアを三人で歩いた。あちこちでスナップ写真をそれぞれが撮りながら。
スマホのアプリで調べると、12,000歩以上を記録していた。
前夜に少し夜更かししていたこともあって自分は後半、少しへたばっていたが。
明治村から戻った後は母と三人で食事をした。
母は娘に手料理でもてなしてくれることが多いが、今夜は外で食べることになった。今、帯状疱疹で体調が優れないからだ。
食後に母の家で少しゆっくりした後に、妻との約束した20:30までに娘を送り届けた。
娘を車から降ろすと、今夜は自分が車を発進させるまで見送ってくれた。
今までは降りるとすぐに、家の中へ入って行ったのに。
娘と一緒に過ごした一日の最後の瞬間に、彼女の一番の成長を感じさせられた。
自宅へ向かってハンドルを握りながら、娘の振る舞いを振り返っていると、少し切なさを感じたのは秋の夜のせいばかりではなかったかもしれない。