淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。広く浅く、そして薄い視点で気楽に書いてマース。

咳が聞こえる方

 朝、部屋に陽が差すのが遅くなり、夕に陽が沈むのも早くなってきた。
 朝晩の気温も下がり、空気が乾いている日が増えてきたせいもあるのだろうか。
 国内では、新型コロナウィルスの陽性者がじわじわと増え続けている。実効再生産数は日本全体でも愛知県内でも微増傾向。
toyokeizai.net
 今夕の発表によると、県内の陽性者が久しぶりに80人を超したようだ。大半は自分が住む街の名古屋で59人、勤務している田舎、いや失礼。豊田市では1人。
 現場で皆の緊張感のなさを見ていると、もっと酷い状況になる気がしてならない。
www.chunichi.co.jp
 トイレで用を足した後、手洗い時に石けんを使用しないだけでなく、手を少し水で濡らすだけの人も目立つからだ。
 出勤時の検温は続いているが、それも対外者へのポーズだけのような気がしはじめている。
 従業員用のトイレには蛇口数分のハンドソープが置かれていないからだ。それでも、30秒以上の手洗いを呼びかける掲示はしてあるのがギャグとしか思えない。
 ハンドソープ使用による費用よりも、社内でクラスターが発生した方が会社へのダメージになると、経営者たちは考えないのだろうか。
 それとも、偉い人たちは下々が使用しているトイレのことなど知らないのだろうか。

 月末も近づいてきたので、来月のスケジュールを確認するとプロパー社員の何人かは、それなりの日数を在宅で勤務することがわかった。
 賢明だとは思ったが、自分のような社外からお手伝いに来ている人間の予定には、誰一人として在宅勤務の予定が記載されていなかったのは、ある意味では当然のことなのだろう。自分たちにより近い人間には安全な、遠い人間には危険な場所を与えるなんて。

 仕事をしていると、午前中から何度か咳をするエンジニアがいた。
 最初は咳が聞こえる方を見やったが、その後はなるべく見ないように気を遣った。心の中では休めばいいのに、と思いながら。
 ただ、咳を発した主はプロパー社員ではなかった。
 契約上、出勤しなければ日々の生活に支障がでる状況なのかもしれない。

 契約を切られたりしたら、仕事や収入を失ったりする可能性だって、あるのかもしれないが自分だって他人事ではない。

 少しでも体調が優れなかったら、誰もが当り前のように休める社会があるべき姿であるはずだが、今の日本の世の中はほど遠いのが残念だ。
 そんな社会の形成に、自分も多分に関わっていることも。

f:id:mobemobe617:20201029213241j:plain
今日の写真のモデルはなすたろうさん。