淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

ペットが居る風景

 月末の30日でしかも金曜日だった今日。
 朝の出勤時に通勤経路で、あるていどは車が多くなるとは思っていたが、グリーンロードの入口にある料金所までのラップタイムは今までで一番遅かった。
 それでも、途中である光景を目にしてからは、焦ることはなくなった。

 名古屋市長久手市の市境近くの交差点で赤信号のために停車していると、左手の歩道で若い男女がそれぞれ小型犬を連れているのが目に入った。
 2人の年齢や装いなどから新婚カップルかと思って見守っていたが、それぞれが別な方向へ歩いていった。別れ際に言葉を交わすこともなく。どうやら、他人同士だったようだ。

 だが、なんとなく男性が女性に惹かれているような気がした。100%、自分の妄想かもしれないが。
 自分の想像をさらに書き続ける。
 ある日、偶然に男性がその場所を通りかかった時に犬を散歩させている女性を見かけた。その時、男性は徒歩でなかったかもしれない。自転車やバイク、ひょっとしたら車のハンドルを握っていた可能性だってある。

 偶然に見かけた女性に一目惚れしてしまった男性は、女性との会話のきっかけを掴むために、ある作戦を思いついて実行する。
 ペットショップで犬を購入したのだ。彼女が連れていたものに近い小型犬を。

 そして、彼女と巡り会った時間に犬を連れて散歩を始めた。
 散歩をはじめてすぐは、彼女と再会できなかったかもしれない。
 それでも、彼は諦めなかった。晴れの日も雨の日も。雪が降るような冷たい朝も。駄目元で夕方の散歩に出かけたら、キレイな夕焼けに心が慰められた日もあったかもしれない。
 そして、やっとのことで彼女と再会できた彼。心の中ではガッツポーズをするものの、すれ違う時には不自然なほどに彼女に視線を向けられなかったりして。互いに連れていた犬は自然と視線が合っていたのと違って。

 少しずつ彼女の散歩の時間やコースを知り、あの交差点を必ず通ることを突き止めることはできたが、相変わらずに彼女へは話しかけらないままの彼。
 自分が二人を偶然に見かけた今日は、彼が彼女を見つけて何日目になるのだろう?

 もちろん、これは自分が勝手に考えたストーリー。
 でも、そんな物語を想像していたら、職場までのそれ以降の道中でイラつくことはなかった。
 それに、もし彼らがそんな物語を奏でていたならば、素敵だと思うのは自分だけなのだろうか。

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今日の写真のモデルはRIONさん。