淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。広く浅く、そして薄い視点で気楽に書いてマース。

昔話を語りたい年ごろ

 髪の白い部分が黒いところよりも多くなってしまった。どうあがいても30代にはもう見られないだろう。
 外見だけでなく、内面もオッサン化が進んでいるのを自覚しはじめた。
 無意識のうちに年下の人間に対して昔の話をしてしまうことに気がついたからだ。公私ともにだから、余計にたちが悪い。

 一番の犠牲者は、今の職場で自分の右隣に座っているエンジニア。25歳の男性だ。
 彼は優しいので、それなりに自分に話を合わせてくれている。
 もし、彼が話し好きな女性と付き合ったら、きっと上手くいくだろう。

 休みの日にポートレートを撮っている時、モデルに対しても昔話をしてしまうことがままある。
 撮影が上手くない自分のモデルを務めるだけでなく、つまらない話にも付き合わされるなんて大変だろう。

 もともと、他人との距離感が近いのが特徴の自分。
 だが、その距離感のバランスが歳とともに狂ってきた。

 自分が平均寿命まで生きることができると仮定しても、寿命の半分以上は過ぎてしまった。
 これからの時間よりも過ぎてしまった時間の方が多くなってしまったので、過去のことに触れることが増えるのはある意味では仕方がないのかもしれないのだが。

 自分が若いころに、オッサンたちが昔のことばかりを話題にすることに辟易していたが、今となっては彼らの気持ちが少しだけわかってきた。

 自分が誰かの話を聞く立場でも、今までのことよりもこれからのことの方が興味を持てるし、相手にも好感を抱きやすいはずだ。

 国内の新型コロナウイルスの新規陽性者数は連日、更新を続けている。東京では一気に800人を超えた今日。
 流行病の第三楽章はいつ終わるのだろう?
 今のこの状況を誰かに語れる日は、いつになるのだろうか。

 また同じ話をしていると若者にバカにされたっていい。
 唾が飛ぶような距離でもマスク無しで、見ず知らずの人と話せるような日が来ることを待ち望んでいる自分。
 今はまだ産まれていない未来の彼らに、緊急事態宣言やアベノマスクのことをクドクドと語れるような日々を。

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今日の写真のモデルはHARUさん。