淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。広く浅く、そして薄い視点で気楽に書いてマース。

思い出を共有していても

 本業のシステムエンジニアとしての年内の仕事は今週末まで。
 明日は有給休暇を取得するので、オフィスのデスクでパソコンに向かって作業をするのはあと二日だけだ。
 気が重くなっていたので、明日は休みでホッとしている。

 今の現場に着任したのは10月初旬だったので、そろそろ三ヶ月。
 未だに仕事に関してのきちんとした説明はないし、参考にできるようなドキュメントが提示されていないのは、IT土方が働く飯場ではよくある話。
 それでも、そんな渦中に置かれていれば少しずつ自分のイライラは募ってくる。
 慣れない車通勤が自分を疲れさせていると思っていたが、客先の仕事の仕方の方が自分のストレスになっていることに今日、気がついた。

 どこの現場でも客先のプロパー社員は似たようなもの。自分たちの会社のシステムのことをろくに知らないのにも関わらず、助けてもらっている人たちへ横柄に接するのは何故なのだろう? 知らないことを見透かされないように虚勢を張っているのだろうか。
 他人に助けてもらっているのに感謝する感覚を忘れてしまっている可哀想な彼ら。

 お金のためと思って大抵の理不尽なことはやり過ごすことができるようになったのは年の功なのだろう。
 オッサンになった自分でも、今日は久しぶりにカチンとくることがあったが、なんとか堪えてそれなりに仕事をこなした。そんな自分を誉めてもいいと思う。

 プロパー社員から出鱈目な作業指示を出されたので、そのことをやんわりと指摘したら、相手から逆ギレされるたからだ。
 自分と同じ日に着任した年若いエンジニアは夕方になって、今日一日に自分が残した仕事の成果を知って驚いていた。
 経験の差だろうが、彼はどこから何をしたらいいのかが、全くわからなかったようだ。
 あんな環境ではそれが普通だと思うし、自分が奴らに対しては優し過ぎるだけだと思う。

 今の現場で仕事をするようになって、自動車メーカのサプライヤーはそんなものかという思いが日に日に強くなっている。
 需要はある程度安定しているし、単価もそれなりに高いので事業規模さえ大きくできるチャンスがあれば、やっていけるようだ。

 高校のある同級生が大学を卒業した当時、人にそれほど知られていなかったサプライヤーに入社したが、その会社は今では上場している。
 彼は管理職に就いていて、羽振りがよいことを人づてに希に聞く。
 昔は一度くらい、仕事上ですれ違っても面白いかもと思ったこともあったが、今の気持ちは全く逆だ。
 立場が違うので、いがみ合う可能性が高いだろうから。

 誰かと同じ思い出を共有したとしても互いの距離が近くなるものではないと、歳を取れば取るほどに考えるようになってきた。
 逆に、何も同じ経験をしたことがない相手でも親しみを覚えることがあることも。

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今日の写真のモデルはarinaさん。