淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。広く浅く、そして薄い視点で気楽に書いてマース。

クレームとセラピー

 昨日の早朝、営業所に出勤すると自分が乗るべきローリー車が変わっていた。
 その車のキーには営業所の責任者である所長からのメモが添えられていた。メモには先週の自分の仕事について、クレームがあったことが書かれていたが、詳細については書かれていなかったのでモヤモヤしたままローリー車に乗り込んだ。

 乗ったことがなかったローリー車に乗り込むと、運転席と助手席にはゴミが散らかっていた。
 運送の仕事をした人間なら気持ちをわかってくれる人がいるかもしれない。会社などで共有のトラックに乗車しても、利用した後に散らかしたゴミなどを片付けないヤツがままいる。
 その点、自分は特配便の大手の会社で躾けられたので、ローリー車を利用した後にはゴミくらいはきちんと持ち帰っている。

 汚い運転席に座り、営業所を出庫した。クレームのことは気になるし、車内が汚いだけでなく、名岐バイパスを走っている車がそれなりに多かったことも、自分をイライラさせた。
 そんな時、自分のスマホに着信があった。営業所長からだったので、ローリー車を安全な場所に停めてから折り返した。

 所長が自分へ伝えたかったことはクレームの詳細と注文が一件入っていたこと。
 気になっていたクレームとは、先週の自分がお客へのお釣りを500円間違えていたことだった。
 もっと、大きなことを考えていたので、クレームの詳細を聞いてほっとした。

 巡回中にクレーム相手にお釣りを返却して頭を下げると、昨日も灯油を買ってくれただけでなく、ゆで卵をくれた。
 そのお客は喫茶店なので、玉子はモーニングサービスにつけているものなのだろう。

 想像はしていたが、昨日は朝からずっと忙しかった。忙しいので時間の経過とともに疲れてくる。
 疲れもあってストレスがそれなりに溜まっていた時だったのではと、今になって思う。
 ある客先で若い男性が代金の支払いに出てきたので、年齢を聞くと高校三年生だと教えてくれた。彼は続けた。就職するつもりだったが、流行病の影響で就職状況が思わしくないので、上の学校を目指すことに進路を変えたと。
 仕事にしたいほどに好きなことや興味があることが見つからないことも。

 気がついた時には自分は語っていた。高卒であることや今までいくつもの仕事をしてきたことなどを。それ以外にも妻、友人や知人などの経歴なども交えながら、5分以上は一方的に話していた。ひょっとしたら、15分くらいは彼を束縛していたかもしれない。

 おそらく、若い彼の悩みには自分の与太話なんて何も参考にはならなかっただろうし、ウザいだけだったのではないか。
 だが、自分はいくぶんスッキリした気がしたし、これまでに自分がうっとうしく感じていたオッサンたちの言動の訳が少しわかった気がした。

 ちなみに、昨日の売り上げは3,822ℓで今までで最高。帰宅すると22時を過ぎていた。
 当然のように、今日は朝から身体のあちこちが痛い。

f:id:mobemobe617:20201227185254j:plain
今日の写真のモデルはともみさん。