自分がホームゲレンデにしている野麦峠スキー場へ雪遊びに行ってきた。
土砂降りとは言えなかったかもしれないが、傘がなければ歩きたくないほどの雨が降る中、車にスノーボードとスキーを載せて。
ウインタースポーツシーズンは始まっていたが、ゲレンデに赴くのがこんなに遅くなったシーズンは記憶にない。
6時過ぎに家を出ると自宅近くから高速道路やゲレンデ近くまで、どこを走っても車は少なかった。
ゲレンデへ近づくと道は少し積雪していたが、9時過ぎにはゲレンデの駐車場に到着した。
ただ、車の外はみぞれ。滑るかどうか少し迷ったが、結局は着替えてスノーボード用のブーツを履いた。
多少、濡れても下手くそなスノーボードであれば、力んでばかりなので寒さを感じ難いと考えたからだ。
ゲレンデに上がると来場者は少なかった。年末年始のお休みに入っている人は少なくないだろうが、流行病の影響もあるのだろう。
今シーズンは松本駅から野麦峠スキー場までのシャトルバスは運行されないらしい。感染リスクを鑑みてのことだろう。
雪遊びを始めたらリフトに乗っている時も我慢できないほどの寒さは感じなかった。ただ、手の指先にだけ冷たさを覚えたくらいだ。手袋にも防水スプレーをした方がよかったようだ。
少しストレッチをしてからリフトに乗ると、降りるときにいきなり雪の壁にぶつかった。
チューンナップされたばかりの板だったので板の走りが良すぎたためだ。
だが、それ以降はだんだんとその滑りの感覚にも慣れた。
スノーボードを滑り出して驚いたのは、自分の身体が滑りを覚えていたこと。スキーであれば当り前なのだが、スノーボードでも、同じようなことを味わえたのが嬉しかった。
始めたころよりも確実に進歩しているのを実感した。
最初はバンビゲレンデで肩慣らしをしてから、トレーニングバーンを数本滑ると足が疲れてきたので、車に戻って身体を休めた。
道中で立ち寄ったコンビニで買ったサンドイッチとオニギリを食べて、少し早い昼食とした。
休憩からゲレンデに戻ると、天気は雪に変わっていた。しかも、降り方も弱まっていた。
トレーニングバーンを滑った後に、さらに上部コースへのリフトに乗ってゲレンデトップまで上った。
ラビットとチャンピオンコースを滑ったが、滑走者が少なかったので滑りやすかった。
13時近くまでスノーボードだけを滑って、初滑りを切り上げた。
メインのスキー板はまだチューンナップ中なので、セカンドの板でスキーをする気が起きなかったからだ。
滑走後に、ゲレンデ近くの提携施設の温泉に立ち寄った。浴室だけでなく脱衣所も換気されていた。
それでも、浴室内では利用者は皆、静かにしていた。外の風の音が際だった。たしかに、風はそれなりに強かった。
帰りの道中、ある友人から電話があった。友人との会話で今日が12月30日であることを実感した。
今年も残り一日だけだ。