淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。広く浅く、そして薄い視点で気楽に書いてマース。

慣れなくても

 朝から晴れてはいたが冷たい風が強かった。
 祝日なので世間では休みだった人が多かったかもしれないが、自分は仕事だった。
 旗日であることは数日前からわかっていたが、祝日名がどうしても浮かんでこなかった。
 自席の机に置かれている卓上カレンダーを見て、天皇誕生日であることを思い出した。

 二月二十三日へ変わってから二回目の天皇誕生日。イマイチピンときていない。
 何年か経てば今の天皇誕生日にも慣れるのかもしれないが。

 国内での天皇誕生日の認知度はどれくらいなのだろう? TOYOTAカレンダーに従って働いている人が多い愛知県では他府県よりも低い気がする。
 それでも、昨日にろくでもない電話を自分へかけてきた支店長は休んでいたはずだ。

 午前中、自分と隣に座っているエンジニアへあるプロパー社員が話しかけてきた。自分が抱えている作業を助けて欲しかったようだった。
 ただ、その作業内容の説明を聞いていても要領を得なかった。それに、自分たちは現場のリーダーから直接指示された仕事を受けている最中。
 三人での会話に自分はリーダーを巻き込んだ。

 どこの組織や会社でもよく口にされるキーワードの報連相。自分はこのワードが嫌いだ。
 だが、現場の社員たちには報連相が足りていない。社員同士、必用な情報が全く共有されていないからだ。
 自分たちに作業を依頼しようとした社員とリーダーのやりとりを聞いていて、さらにその思いを強くした。

 夕方、隣に座っていたエンジニアと一緒にオフィスを出た。
 ビルを出て駐車場まで歩いているときに、午前中の一コマについて次のように口にした。コントのようだった、と。
 自分も同感だ。

 今日の午後、ある女性からメールが届いた。自分への愛の告白ではなかった。残念ながら。
 離任の挨拶の言葉が綴られていた。年度末で契約が切れるので今日が最後の勤務日になること、彼女がこの会社に関わったのが4年半だったということなどが綴られていた。
 かろうじて名前だけを知っている彼女。容姿どころか声や年齢さえも知らない彼女。
 今後、互いにどこかで出会ってもわからないだろう。

 自分も今の現場にはいつまで居るのかはわからない。今、所属している会社にだって。
 慣れてなくても慣れた気がしても、あと半年が経てば社歴は三年目。

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今日の写真のモデルはRIHOさん。