コロナ禍になってから一時は晩酌時の酒量が増えたが、このところは減ってきた。
外で呑むことも少なくなっているので、昨年度に比べると今年度の酒量はかなり減ったのではないか。
支出も身体への負担も減っているのでよい傾向だろう。
誰かと呑んだ時には翌朝にまでお酒が残っていることは少なくはなかった。
ただ、宅飲みでは二日酔いになったことは一度もない。
例年ならば新年会に何回かは出席しただろうが、今年はそんな機会もなかった。
外食すること自体が加速度的に減っているが、特に何かを我慢している訳でもない自分。
時間と体力さえあれば自分自身で作った料理を食べた方が、満足できることに気がついた。自分の味の好みは自分が一番知っているのは当り前のこと。
料理レシピなどはオンラインに求めればたくさんの情報をすぐに得ることもできる。
それでも、誰かと馬鹿騒ぎしたくなることはある。
かといってカラオケボックス、スナック、フィリピンバー、キャバクラやガールズバーなどに足を運ぶ気は起きなくなってきた。
落ち着いたとは思っていない。年を取ってワガママになった面もある。
自分がカラオケを歌うのは嫌ではないが他人が歌っているのを聞くのが苦痛になってきた。
また、夜の店で働いている女性スタッフたちと接しているとしらけた気分になることが増えてきた。
その気になるのが早いのですぐに浮かれた気分になり、後でがっかりすることを何回も繰り返してきたからだ。
ほんの少しだけ素敵な思い出は残っているが。
日々の暮らしの中で落ち込んだり腹が立ったりすることは相変わらずに日常茶飯事。
以前だったらそのたびに誰かに話を聞いてもらいたかった。
だが、今の自分は違う。
流行病の影響で誰かとすぐに会うことが難しくなったおかげで、少しだけ悟った気がする。一時の感情のほとんどは時間が過ぎていけば収まっていくことを。
人の記憶がたいしたことがないのは、辛いことを忘れるためなのかもしれない。
そう考えると加齢によって記憶力が落ちていくことは悪いことばかりではない気もする。