淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。広く浅く、そして薄い視点で気楽に書いてマース。

春の雨にうたれて

 昨日の午後から降りだした雨。夜中には雷まで鳴っていた。
 朝、目が覚めると天気予報通りの雨。しかも糸を引くようなしっかりとした本降りになっていた。週に一度だけ外で仕事をする日だったのに。
 毎土曜日は副業の灯油の巡回販売に従事しているが、それも今日を入れてあと三回。今月までの約束だから。

 着替えやカッパなども用意したのでいつもの土曜日よりも少し家を出るのが遅れてしまった。
 営業所で自分の車からローリー車に乗り換えて最初の販売エリアに到着すると8:30を過ぎていた。今シーズンで一番遅い時間だったが、それも多少は計算してのこと。
 予報によっては9時に雨があがるものもあったから。

 実際、9時過ぎに一旦は雨が上がったが、30分もしないうちに雨がまた降りだした。しかも、上がる前よりも雨は強くなった。
 それでも楽天家の自分はすぐに雨が弱くなって止むだろうと考えていたが甘かった。
 時間が経つにつれて雨はより強くなり、自分が着ていたウインドブレーカーはずぶ濡れになってしまったので決意した。

 住宅地内にある公園の脇に車を停めてお手洗いに行ってから、雨合羽を着たのだ。
 その合羽は、自分が身につけるために持っているものの中ではおそらく一番高価なものだろう。数年前にアウトドア専門店で大枚をはたいて買ったものだ。
 自分が持っているどのスーツよりやスノーウエアよりも高い。愛用しているスキー板よりは安いが、スノーボードの倍以上はする。

 できればこの合羽は着たくなかった。
 軍でも使用されているほどの合成布が使われているので性能は申し分なかったのだが。灯油などの臭いを吸着しやすいというデメリットがあったから。

 春の冷たい雨に濡れて身体が冷えることはなくなったが、自分の気持ちはかなり沈んだ。
 雨の中大変だね、などと声をかけてくれた客もいたが、さぞかし自分は愛想が悪かっただろう。

 そんな言葉を軽々しく口にする人ほど、似たような経験などしていない人が多いと思っているから。
 同情したふりをして、優しい言葉を口にしていればさぞかし本人は気持ちがいいのかもしれないが。そんな相手を斜めにしか見ることができないのは自分に余裕がないからなのだろうか。

 冷たい雨も午後にはなんとか上がったが、その後も売上げは伸びなかった。
 今日の売上げは1,723ℓ。仕事をしていても、今日は販売量のことはどうでもよかった。ただ、早く帰りたかっただけだった。

 営業所に帰ってからの所長とのやりとりも文章に残しておきたかったが、今日はこのあたりで筆を置きたい。
 今夜はちょっと疲れているから。

f:id:mobemobe617:20210313231714j:plain
今日の写真のモデルはテラさん。