昨日の夕方から気持ちが落ちている。
日曜日の日中はカメラ片手に公園をのんびりとふらついたから、穏やかな気持ちで今週はスタートできていたのに。
庄内緑地と名城公園をまわってスナップを撮り、さらに名城公園ではほぼ一ヶ月ぶりにポートレートも撮影した。
月曜日と火曜日は現場で平凡に仕事をしたが、昨日は現場へは赴かなかった
だが、会社には束縛されていた。しかも有給休暇を費やして。
会社で受けたストレスチェックの結果、医師による面接指導を受けるように本社の総務から指示を受けたからだ。
現場との調整だけでも面倒だったが、総務の担当者とのやりとりはトホホの連続。
自分のストレスは余計に増えたのではないか。
昨日の夕方、指定された時間にクリニックの受付へ赴いた。
しばらく待っているとスーツ姿の女性が現れた。40代に見えたが、シルエットがキレイな人だった。
彼女は保健師で、医師との面接指導に付き添ってくれた。
小さな会議室に通されると、持参していたストレスチェックの結果が印刷されている用紙を彼女に手渡した。
受け取った彼女は退出したので、自分は部屋に取り残された。
机の中央にはアクリル板で仕切られていた。確かにその部屋はあまり換気が良さそうではなかった。
ドアがノックされて彼女と一緒に初老の男性が現れた。白衣を着ていたので医師だったのだろう。
彼は名前さえ名乗らなかった。未だに彼が何者だったのかが正確にはわからない。
ただ、ろくな印象を持てなかっただけだ。彼も自分には良い印象を抱けなかったのかもしれないが。
少しも好感を持てない相手にカウンセリングを受けるのはキツかった。
彼は対価を受け取れるのかもしれないが、自分は何も得ることができないと思っていたし、実際にその話し合いで何かを得た手応えはなかった。
三人での話し合いの結果は自社へ意見書という形で報告されるとのことだった。形式だけの書類に何の意味があるのだろう?
今回の面接は就業扱いではなく、休み扱いだというのには彼も彼女も驚いていた。
そんなことは会社では珍しい話ではないと他人は言うかもしれない。
だが、自分は思っているだけだ。皆で一緒に不幸なチキンレースをする必用はないはずだと。
不必要な努力や我慢を強要する世の中では、あまりにも生き辛いから。