10代のころは自転車小僧だった自分。
変速付きのドロップハンドルのマシンで公道を暴走していた日々はすっかり遠くなってしまった。
今、自分が乗っている自転車は5台目。二年前に自転車量販店で買ったものだ。
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自転車暴走族だった少年もオッサンになって体力が衰えたせいか、ペダルを漕ぐ回数はめっきり減ってしまった。
今日は朝から穏やかな秋晴れ。朝食を食べて洗濯物を干した後に自転車に乗って出かけた。
目的地は自宅から5㎞ちょっとの『市民ギャラリー矢田』。ギャラリーで催されている『REAL PORTRAIT NAGOYA 2021』を鑑賞するために。
自転車での道中は本当に気持ちがよかった。風も強くなくて差している秋の陽が柔らかい、絶好のサイクリング日和だった。
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自宅近くのバス通りを渡るとすぐに裏道に入った。
平日の通勤時間ではないので慌てて走っている車も見かけなかった。
塾の前で女の子が携帯ゲーム機で遊んでいた。友人を待っていたのだろうか。
そのまま矢田川の堤防道路に上がった。ほどよい風を感じた。
ポロシャツを来ていたので家を出たときは肌寒かったが、このころには丁度よい感じになっていた。
川沿いの道では休日の散歩を楽しんでいる人たちと何度もすれ違った。
ゆったりとした足取りで散歩をしていた男性の一人が印象に残っている。
彼が歩きながら携帯プレーヤーで聞いていた音楽が漏れてきた。その音楽はジャズ。
ただ、それだけで人生の楽しみ方を知っているような気がした。
退職したらジャズを聴きながら毎朝、散歩するようなことは少なくとも今までは自分の頭にはなかった。
宮前橋で矢田川を南に渡り、名古屋学院高校の前を通り過ぎると砂田橋の交差点。交差点ではある主婦とすれ違った。
失礼な話だが、主婦を見かけると自分よりも歳上だと条件反射的に思ってしまうことは少なくない。
冷静に考え直すとほとんどの場合は、自分よりも歳下であることがほとんどなのに。
まだまだ自分が若いつもりでいるところが残っているようだ。
50歳も近づいて髪はすっかり白くなり、頭の回転や感性も落ちてきているのに。
愛知教育大学付属小学校の前では何組かの親子を見かけた。学校で何かのイベントがあったのだろうか。
ここまで着たらリアポの会場まではあと少し。
ナゴヤドーム前の交差点を左折してしばらく直進するだけだ。
図書館とも共用となっている自転車置き場に車を停めると息が上がっていた。
エスカレータを上がり会場に入るとマスクのせいか息で眼鏡が曇りがち。
せっかくの写真が見にくくて仕方がなかった。
どれくらい目的地に滞在したのかは正確にはわからないが、往復時間よりも短かったことだけは確か。
それでも昨年と一昨年よりも楽しめた気がした。