今日は久しぶりの出勤だった。
連休明けの初日なので、世間では有給休暇を取得する人がそれなりにいて、通勤路はあまり混雑しないと考えていた自分は甘かった。
仕事先近くにいつも通る国道の交差点がある。
タイミングが悪くても信号が変わるのを一周待てば通過できることがほとんど。だが、今朝は三周も待たされた。
オフィスに出勤すると、自分が作業に参加しているチームは誰も欠席していなかった。
ただ、誰もが憂鬱そうに見えた。
実際、自分が自社用のために水曜日に早めに現場を離れることを責任者二人に告げると、彼らからぶっきらぼうな対応をされた。
自分と違って彼らは連休中にリフレッシュできなかったのかもしれない。
それでも、ゴールデンウイーク中に少しは嫌なこともあった。
一番は会社の上司から休み気分をぶち壊されたこと。5月6日にスマホへショートメールが送られてきたからだ。
会社のメールアドレス宛にメールを送ったという下らない内容だった。
休み中にも関わらず、わざわざオフィシャルのメールを確認すると自分が急ぎで知らなくてもいいことだった。
その上司は名古屋支店の支店長。男性で自分に年齢が近いこともあって、彼の考えが多少はわかる。昔の自分に似ているからだ。
自分の会社、自分に給料を支払っている会社の休みはカレンダー通り。
だが、社員全員がその通りに働いている訳ではない。客先で働いている社員も多い。そんな社員は客先の会社のルールで働くことになっているからだ。
愛知県では自動車関連で働く人が少なくない。そんなワーカーたちの多くはいわゆるTOYOTAカレンダーに従っている。従わされている。
TOYOTAカレンダーはゴールデンウイーク、年末年始とお盆休みは長いのだが、祝日のほとんどは出勤日。休みの数をカウントすると、通常の暦よりも少し少ない。
支店長は自分が働いていることを休んでいた自分にアピールしたかったのだろう。
30代前半だったころの自分にもそんなところがあった。一緒に仕事をしている客先の相手へのメールを定時後に送るなんてこともよくやっていた。
残業してまで仕事をしているというposeをとっていた。ふりかえるとダサくて格好悪いposeだったと思う。
おまけに誰も幸せにならない。残業なんかしても成果は上がらない。自分にも自分の進捗を管理している人はもちろんのこと、メールを読んだ人間だって気分はよくなかっただろう。
ちなみに、支店長への返事は今朝まで書かなかった。これもある意味ではposeかもしれない。