昨日から大阪まで出かけてきた。
ゴールデンウィークに京都へ行ってきたばかりなのに、今月二回目になる関西への一泊旅行。
前回の京都は友人に会うことも目的だったが、今回はポートレートを撮るためだけに大阪まで行ってきた。
ポートレートへのはまり具合も相当なものになってきたと我ながら思う。
昨日は二人、今日は一人のモデルさんを撮影させてもらった。
二日間、ポートレートを撮影してきたロケ地は大阪の中之島公園。
梅田駅からも歩ける距離にきれいにバラが咲き乱れる場所があるなんて、はじめて知った。
昨日は天気が少し心配だったが、ずぶ濡れにならずにすんだ。
二人目のモデルさんの撮影前に雨がパラついてきたが、撮影が始まると傘の出番はなかった。
今回の訪阪には新幹線を利用した。
前もって金曜日に行きの切符を金券ショップで買い求めていたのだが、JRの駅に着くと財布の中になかったこと。ホテルの予約を取り忘れていたことなどのイレギュラーなことはあったが、それでも悪くない二日間だった。
久しぶりに新大阪で地下鉄の御堂筋線に乗り換えた時から、ある感情を感じていたから。
撮影を終えて淀屋橋から地下鉄に乗って梅田の駅で降りて地下街を歩いていると、その感情はさらに強くなった。
10年以上も昔、大阪梅田の新スカイビルで半年ほど仕事をしていたことがある。平日はビジネスホテルで連泊しながら。
その時に自分が手伝っていたプロジェクトは全く上手くいかず、自分が関わった仕事の中ではワースト2。
仕事が終わるのが遅かったのにも関わらず、毎晩のようにヤケ酒を煽っていたあのころ。
やっとの思いで名古屋に帰ったある金曜日、自宅には誰もいなかった。妻が娘を連れて実家に帰ってしまっていたからだ。
おまけに、父親は癌の末期だった。
そのころの記憶にはよかったことなんて全くなかった。
昨日からの二日間、そのころのことが自然と思い出され、懐かしくて心地よかったのはなぜなのだろう?
昨夜、泊まったのはその当時によく利用していたビジネスホテル。
大浴場付きのホテルなのだが、浴場から見えたロケーション、夕食を取るために歩いたホテル周辺の裏路地。
今朝、食べたバイキングの朝食も思い出が加味されていたためか、より美味しく感じた。
嫌な過去が素敵な思い出に変わったことを感じることができた二日間。
これから先の人生でも、同じようなことは起こるのだろうか。