名古屋城前から東に延びる通りがある。名古屋市民は出来町通りの名で親しんでいる。
名古屋市郊外に住んでいる人たちからは瀬港線と呼ばれることもままある。
その呼び方を知ったのは自分が高校生の時。
都落ちして名古屋市外の県立高校に通っていたら、生徒のほとんどがその名で呼んでいたのに違和感を覚えたことが記憶に残っている。
ちなみに出来町通りの名の由来は市民の公募。
瀬港線の呼称の由来は『瀬高線』が『瀬港線』になったとの説をネットで見つけた。
出来町通りが走っている一部の区間は名古屋市名東区。昔は『猪高村』と呼ばれていた地域なのでなんとなく納得した。
今週は出来町通りを三度も通った。
月曜日は会社の健康診断、木曜日は終業後に通院と自社の名古屋支店に用事があったため。今日は参加したポートレートの撮影会のロケ地が名城公園だったから。
出来町通りは名古屋の幹線道路。名古屋市内を営業車で走りまわっていたり、名古屋市都心へ車通勤していれば通るのはそれほど珍しいことではないだろう。
だが、三河の山奥まで車通勤している今の自分にとっては出来町通りを週に数回も通るのは珍しいことだった。
木曜日は夕方に西、20時過ぎに東向き。月曜日と今日は朝に西、昼前に東へ走った。
平日と休日は朝と昼、平日だけは夕方と夜も走ったが車の通行量はコロナ前に戻りつつあるように感じた。
娘が4月から通っている中学校は出来町通り沿い。幼稚園から大学まであるカトリック系の女子校だ。
月曜日の健康診断後にその中学校の前に差しかかると、娘に対しての様々な思いがよぎった。
自分は経験しなかった私立の女子中学での学園生活を送っていることが特に気になった。
二年以上も顔を見ていなくても娘だからやっぱりいろいろと気になる。
私立の女子校の学園生活ってどんな感じなのだろう？
親が金持ちの生徒から嫌みを言われたりしていないだろうか。男の自分にはなかなか想像がつかない。
ある日、出来町通りを通っていたら偶然に娘を見かけることがあったりして。
セーラー服を着ている娘を見たことがないので、その時に気がつけるだろうか。
