淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。広く浅く、そして薄い視点で気楽に書いてマース。

3分間の停車

 昨日と今日は有給休暇を取得している。土曜日からは4連休。
 水曜日から次の現場での仕事が決まっているので、タフに思われがちな自分でも気持ちの切り替えにそれくらいの時間は必用だ。

 リフレッシュのために昨夜、友人とグラスを交わすために岐阜市まで出かけてきた帰り道のこと。
 思わぬことに巻き込まれてしまった。記録と自分の気持ちを整理するためにそのトラブルのことを文章に書き残したい。

昨日のお散歩ショット。

 23時過ぎに自宅沿線を走る名鉄のローカル線に乗った。地下鉄やJRもあるターミナル駅から。
 乗車したのは最後の車両の中央扉。車内は空いていたので、乗車してすぐに入口近くのベンチシートに腰掛けた。
 目の前には50代前半くらいに見えたスーツ姿の男性が座っていた。ノーネクタイだった彼は、萩生田光一経済産業大臣にどこか似ていた。

 現経済産業大臣似の彼は自分が乗車した時からスマホで通話をしていた。
 月曜日の23時台の下り電車は乗客が少なかったこともあって、彼の通話声は目立っていた。
 次の駅を過ぎても彼は通話をやめなかったので、自分は立ち上がった。
 彼の目の前まで数歩足を進めて、通話を控えるように言葉を選んで伝えた。
 彼は片手で右手二本の指を自分へ突き立てて、会話をすぐには止めなかった。
 これ以上の行動は控えた方がよいと思ったので、座ってその後は見て見ぬフリをしていた。

 電車が自宅最寄りの駅に着いたのでホームに降りると、ノーネクタイのスーツ男がこちらへ向かってきた。
 そして自分にガンをつけながら彼は左手を自分の右手にくっつけた。
 どのくらいの時間だっただろう? 数秒くらいに感じたが、ひょっとしたら数十秒くらいだったかもしれない。

 その場に乗務員と駅員が駆けつけると、彼はいつの間にか自分の目の前から消えていた。
 自分が状況を駅員たちに説明していると同乗していた客が別の場所に座っていた彼のことを教えてくれた。

 観念したのか彼はホームに戻ってきて、駅員たちに自分から恫喝されたと口にした。彼の言葉に耳を疑ったし、呆れもした。

 そのトラブルのために自分と彼が乗っていた電車は三分遅れで出発した。
 電車が去ったあとも駅員たちと話をしたが、自分が冷静さを欠いていることも考えて翌日に出直すことにした。

 一晩、考えたが自分の言動よりは車内で通話していた彼の方がおかしいという考えは変わらなかった。
 駅員と約束していたので小雨の中、駅まで行ってきたのは、たったさっき。

 応対してくれた名鉄のスタッフからは車掌は彼がスマホで通話していたこと、駅で降りてきて自分に突っかかってきた瞬間を現認していないとのことだった。
 電車が3分遅れた理由として社内ではどのように報告し、記録したのだろう?

 今後、同じような場面に遭遇したら車掌に報告して欲しいと言われた。
 だが、大事なことを簡単に見逃してしまうような車掌に何か依頼しても効果があるとはあまり思えない。
 性善説や正義感の欠片が自分の中にまだ残っていたことに驚いたが、そんな自分が腹立たしいし、残っているもの全てを捨て去ってしまいと思えている。

今日の写真のモデルは、初めましての星野ひろさん。