淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。広く浅く、そして薄い視点で気楽に書いてマース。

ちっちゃな勝ち組

 離婚だけは弟に先んじられてしまった。
 あまりにも短かった彼の結婚生活を笑っていたら、自分もバツイチという同じ立場になってしまったので笑えなくなってしまった。

 40歳を過ぎた初婚でも、親からしたら心配だったのだろう。
 弟の結婚が決まった当初は相手のことなどについて、様々なことを自分に言ってきた母。
 その中には人に話せるようなこともあれば、聞くに堪えないようなこともあった。

 弟が相手と別れて平和だったのはほんの僅か。弟が出戻ってしばらくすると、母はその暮らしについてことあるごとに愚痴りだした。
 もし、母が好きな仕事をしないで家にずっといたら、どれだけ弟についての愚痴を聞かされていたのだろう。

 母は母で癖がないとは言わないが、同じ身内からしたらかなりマシな方。
 母どころか自分と比べても弟は圧倒的に癖が強い。
 しかも、その癖はあまりよろしくないものだし、自分にも理解できない部分がほとんどだ。

 昨日の日曜日、実家へ弟の友だち3人が訪ねてきたらしい。彼らは弟の高校時代の同級生で名古屋市内ではそれなりに有名な進学校へ通っていた。
 弟以外は結婚生活を続けいて、子供もいるようだ。
 一人は獣医、一人は歯科医、そしてもう一人は公務員。当り前のように大学を卒業しているのだろう。自分の友人たちとは偉い違いだ。

 親友や友人の定義って何だろう? とりあえず、自分からしたら顔見知りは少なくない気がする。
 だが、自分が友人だと思っていても、相手は自分ほど気にしていない人が多いのかもしれない。

 それでも、地元にずっと住んでいることもあってか、気軽に会ったり電話することができるヤツが何人かはいる。
 だが、弟にはそんな地元の友人がいないようだ。

 話を元に戻そう。
 日曜日に弟たちは実家のリビングのテレビで競馬観戦をしていたらしいのだが、誰一人として手土産を持って来なかったという。
 彼らがリビングにいる間、母は飲み物や食べ物などを持って2Fに待避するほどの気を遣っていたというのに。

 気になったのでそのことについて弟に尋ねてみた。なぜ、実家で競馬観戦をしなくてはならなかったのかを。
 弟は次のようなことを答えた。皆、妻子がいて彼らの家だと落ち着かないから。

 言い訳じみた弟の言葉に自分は納得できなかった。
 妻子への気遣いも多少ならわかるが、あくまでそこは彼らの所有物。
 一方、実家は亡くなった父と母親のものだ。
 今だってろくな食費を払っていない弟に実家で大きな態度を取れる資格はないはず。

 金銭の負担だけではなく、客が来ればその準備だって必用だし、客が帰ったあとはどうしたって散らかっている。
 そんなことに気がついたのは、自分が家を建ててから20年以上も経ってからだった。

 優秀な学校に進学しても他人に対しての気遣いは教えてくれないのだろうか。
 教えているのかもしれないが、いろいろな試験に出題されないから、彼らは真剣に学ばなかったのかもしれない。

 40歳を過ぎたオッサンが他人の家へ遊びに行くのに空手だなんて、自分には信じられない。

今日の写真のモデルは砂月蛍さん。