シングルに戻って約半年。独身に慣れてはきたが、満喫しているとは言い難い。
離婚は威張れることではないが、それほど悪いことではないはずなのに、どこかで引け目を感じているのかもしれない。
夏休み中に久しぶりに会った娘から自分への最初の言葉にはびっくりした。『彼女できた?』と言われてしまったからだ。
そのセリフを聞いてからは独身の実感が少し強まった気がする。
今日と昨日のお昼休みは慌ただしかった。
昨日はゆうちょ銀行の外勤職員が訪ねてきた。娘の学資保険の名義を自分から別れた妻へ書き換える手続きのために。
今日のお昼にはその手続きに必用な原戸籍を区役所へ取りに行ってきた。自宅から区役所までは車だと10分ほどの距離。
昼休みに入るやいなや、車に飛び乗った。火曜日なこともあってか、区役所の駐車場にはすんなりと車を停めることができた。混雑する時期だと車を停めるのも一苦労な駐車場だ。
自宅からの最寄りの区役所は他の区役所と違って地下鉄の駅からは遠く離れている。車で来る人が多いのは当り前だろう。
役所内に入ると、自分よりも年配の人が目立った。
戸籍の写しを取得するための手続きをしてから待っている間は気を揉んだ。昼休みが終わる13:00から会議が入っていたからだ。
今の現場では就業開始の9:00やお昼休み明けの13:00から会議が始まることが多い。よっぽど仕事が好きな人が多いのだろう。
自分よりも後に手続きをした人が先に呼ばれているのを気にしながら長椅子に座っていた。
15分ほど待っていると、自分は呼ばれた。
手数料がクレジットカードで払えるようになっていたのがちょっと嬉しかった。
変わることを拒絶しているようにも見える役所でさえも、ほんの僅かかもしれないけれど時代の影響を受けていた。
受付係の話では昨年末から現金以外の決済ができるようになったらしい。他の自治体ではどうなのだろう?
今の現場で仕事をするようになってから4ヶ月目。
自分が関わった現場の中ではスピード感がある方かもしれない。今日からは連携テストに突入した。
ある意味ではそれだけ自分がこき使われているということ。
リーダーから毎日、昨日と同じような嫌みや叱責を受け続けて三ヶ月以上。
自分が悪いこともそれなりにはあるが、相手の思い込みや勘違いも少なくない。
そんな日々が少なくとも10月までは続くことが決まってしまっている。
正直、それ以上は勘弁してもらいたい。