淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。広く浅く、そして薄い視点で気楽に書いてマース。

御主人

 12月には雨が似合わない、となんとなく思う。まだ、1月や2月の方がピンとくる。『冬の冷たい雨』という言葉の響きも好き。
 もっと言うと、12月には青空が似合うと感じている。
 だが、今日は青空を見ることができなかった。

 6時台に起きると曇っていた。早く起きた理由は仕事。土曜日の恒例になっている灯油の巡回販売のお手伝いのためだった。

 今朝は道に車が多かった。自宅から営業所まで自分の車を走らせているとき、営業所から巡回販売するためのエリアへ向かうときも。ちょっと師走らしさを実感した。
 コロナ以前の世の中に少しずつ戻っている気もした。

 先週よりも少しは忙しくなるとは思っていたが、想像以上だった。結果を先に書くと今日の売上げは2653ℓ。数字以上に忙しさを感じたし、疲れている。

 前に担当していたエリアと違って客単価が低いことが一つの理由だ。ポリタンク1個分だけを買う客はザラ。それ以下の量を買い求める客が少なくない。灯油の値段が上がっていることも原因なのだろうか。

 仮に同じ量を売り上げるならば、一人のお客が一度に多くの量を買ってくれた方が売る側のこちらとしては楽。
 一度の停車で多くの量を給油して運べ、お金の受け渡しだって少なくなるからだ。
 給油のためにローリー車を停めて運転席から降りるのだって以外と疲れる。回数が多くなると膝に堪えるのは歳のせいなのだろうか。それとも、右肩上がりが続いている体重のせいなのだろうか。

 今日は午後から雨が降り出した。しかも、冷たい雨。
 年金や賞与を受け取った人が世間ではそれなりにいる影響もあってか、朝から灯油の売れ行きは悪くなかった。
 今まで見かけなかった家の軒先でポリタンクが置いてあり、全く知らない人にも呼び止められたことが何度かあった。
 そんな状況だったので、雨が落ちてきた時には水を差されたと思った。

 普通ならば雨が降り出すと灯油の売上げは極端に落ちる。感覚的には1/3くらいはダウンするのだが、今日はそれほどではなかった。
 冷たい雨に濡れながらもそれなりに頑張った、と自分で自分をたまには誉めてもいいだろう。

 リピートのお客で男性が家から出てきてくれることが増えてきたのは、自分の接客の影響もあるだろう。
 男性が出てきてくれた時の方が、こちらとしては助かる。こちらが灯油を運ぶ距離が短くなることが多いからだ。

 灯油を買ってくれたお客さんが男性の場合、『御主人』と自分はなるべく呼びかける。
 大抵の場合、相手は満更ではなさそうな表情をするからだ。自分と同じか少しくらい歳が若い男性でもその傾向は変わらない。
 こんなオッサンに『御主人』と呼ばれて、何がそんなに嬉しいのだろう? そんなにも肯定感を高めてもらうことに飢えているのだろうか。

今日の写真のモデルははなみん。