年の瀬の感があまりしないままで迎えてしまった新年。鏡餅さえ、先ほどにやっと飾ったほどだ。
理由はいくつかあるだろう。忘年会に全く出席しなかったこと。年内に年賀状を一枚も書かなかったことも影響しているのかもしれないが、日々の暮らしに余裕を感じていないことが一番の理由な気がする。
世間では年末年始の休みを単なる連休としか捉えていない人が増えてきたのではないか。自分も年々、そのように思えている。
日ごろ、仕事に追い詰められて時間やお金に汲々としているからだ。
このままだと年賀状を書いたり、忘年会に参加するだけの気持ちの余裕が持てない人が減るどころか増えていく予想しかできないのが寂しい。
ある意味では年賀状や忘年会は役割を終えたとも考えられなくもないのかもしれない。
昨年の大晦日は仕事をしていた自分。
土曜日のお約束になっている灯油の巡回販売のお手伝いをしていた。
本業であるシステムエンジニアの仕事は休みに入っていたので、副業も休みたかったのが本音だった。
師走前半の土曜日だったと思う。営業所長に休みたいことを相談すると、次のような答えが返ってきた。例年の大晦日は午前中が少しだけ忙しいだけで午後からは暇になって売上げが少なく、15時過ぎには仕事が終わると。
それならば、と大晦日に働くことを了承した。12月の給料が正月明けで財布が寂しい1月10日に振り込まれることも頭をよぎったからだ。
だが、所長の言葉は実際と大きく違った。
前週の土曜日に降った雪が影響していたのかもしれなかったが、売上げは2,799ℓ。
朝一番のエリアは前の土曜日と違って売上げはさっぱり。余裕をかましてお得意さんと年末の挨拶がてらに話し込むことも少なくなかった。
次のエリア以降も暇だと思っていたら逆だった。その後は予想していたよりも忙しくなってしまい、お昼ご飯は弁当をかけこまなければならなかったほどだ。
結局、帰社できたのは18:30過ぎ。売上げ量がそれなりにあったこともあって、給油と入金作業にも時間がかかってしまった。帰宅すると20:00を過ぎていた。
年が明けた翌日の元旦は早起きした。中学からの友人と雪遊びに行く約束をしていたから。5:40過ぎには寝室から出ていたと思う。
6:00過ぎに友人が自分の家に来ると、自分の車で出発した。
その友人と二人だけで出かけたのは久しぶりだった。数年は出かけていなかったのではないか。
彼は自分の車の助手席に乗っている間もマスクをしていた。
友人は職場では管理職。彼の職場では目下、流行病の患者が続出して仕事のやりくりに困っているほどとのことだった。
スキーをしている時でさえ、彼は眼鏡を曇らせながらもマスクを外さなかった。
また、彼は職場の指示もあって三年以上も飲み会に参加していないようだ。
職場や個人によって、新型コロナウイルスへの対応や考え方の差がますます開いていることを感じた。
元旦に雪遊びを強行した理由はゲレンデと道中の道が空いていることを見越して。その読みが当たったのはラッキーだった。自分だけでなく友人もかなりリフレッシュできたようだったし。