年末から期待して待っていた情報が届いたのは年明け最初の金曜日。
しかも、その内容は自分が想像していたよりもずっと悪かった。
今春に仕事を辞めるつもりだったけれど、会社を辞めることを考え直しはじめていた。
あれこれと考えてしまって、なかなか眠りにつけなかった金曜日の夜。
当然、翌朝は目覚めが悪くて遅刻してしまった。本業と違って土曜日にお手伝いしている灯油の巡回販売の仕事は朝が早いのに。
理想では7:00には営業所に到着していたいのだが、15分以上も遅れてしまった。
昨日の土曜日は三連休の初日。道が混雑していたのは想定通りだったが、トラックが多かったのは想定外だった。
連休の初日でも仕事をしているのは自分だけではなかったようだ。
巡回地に向かうときにスマホのサブスクで音楽を聴いていると八神純子の『パープルタウン』がかかった。
何度も聞いている曲なのに、昨日の朝は自分が慰められた気がした。
くよくよしていたことも馬鹿馬鹿しかったが、それ以上に守りに入いろうとしていた自分も。今の自分には失うべきものなんて、ほとんどないはずなのに。
まだまだ、攻めの気持ちを捨てるのには早すぎると思えてきた。
現地に到着したのは8:15。今日は来ないかもしれない、と最初の御客に言われたので、寝坊したことを正直に話した。
大晦日にそれなりの売上げがあったこともあって、あまり売れないと予想していたが、結果もその通りだった。昨日の売上げは2302ℓ。
自分が巡回しているエリアのいくつかの場所にはまだ、二週間前のクリスマスに降った雪が残っていた。
自分が想像しているよりも可児市の高台にある団地は寒いのだろう。
それでも灯油の売れ行きは厳しい。一度にポリタンク一個だけを買う客が多いのも気になっている。軒先が多いだけで売り上げ量が伸びないからだ。
今朝も昨朝に続いて早起き。それでも今朝は目覚めがよかった。
毎月第二日曜日は近所の公園の掃除をするボランティアの日。
正直、夜回りと違ってこちらはサボってばかりだが、今日は久しぶりに参加した。
作業中に手を止めてまわりを見ると、公園に近接している家の玄関先にはいくつもポリタンクが置いてあった。
自分が住んでいる地区もいくつかの灯油の巡回業者が来ていることを改めて思い出した。
柔らかい朝陽を浴びて光っている落ち葉を集めて捨てていると、ヒンヤリとしている空気が気持ちよかった。
たまには、こんな日曜日の朝も悪くない。