目覚めると耳鳴りがした。やっぱりストレスなのだろう。
仕事をする気はさらさらなかったが、9時前には起きてテレワーク用のパソコンの電源を入れた。
朝一の会議だけは参加することを昨夜の就寝前に決めていたからだ。プロジェクトのメンバーが自分にどのような態度を取るか、少しの興味があったからだ。
万が一、自分を罵倒した女性が一言でも謝罪してきたら、許すことができるかの自信は全くなかったが、そんなストーリーも少しは考えていた。
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実際の会議では金曜日のことは何もなかったように、他のメンバーが振る舞ったのは想定内。やっぱり、と思っただけだ。
自分の進捗報告をする順番になったとき、次のように切り出した。
金曜日に起きたことに納得がいかないためにこのプロジェクトでは仕事ができないことだけを口にしてteamsを切った。
その後はすぐに自社の営業に金曜日に起きたことを電話した。
本音としては、仕事関係の誰とも話したくなかったけれど仕方がない。自分はまだ、会社に所属しているのだから。
営業からはそれなりに細かいことを聞かれた。どのような打ち合わせの場で、何時ぐらいにはじまって、どのくらいの時間の間に、どのような言葉を空いてから言われたのかなどを。
営業との電話が終わると、すぐに着信があった。相手は今の現場で自分が所属している一枚上の会社のリーダーからだった。気は進まなかったけれど電話に出た。
そのリーダーは金曜日に自分が罵倒された場面に立ち会っていた。
現場では自分は今日、休み扱いにするらしい。
だが、明日も明後日も自分はもう働くつもりはない。というか、もう働けない。
自分に失礼なことを言った彼女の声を二度と聞きたくはないからだ。
リーダーとの電話が終わると、また布団に潜り込んだ。少しはほっとしたのか、ちょっと眠ることができた。
目覚めるとお昼前。小腹が空いたので昼食を食べるために出かけた。
調理する気が起きなかったからだ。
向かった店は自分が10年間、アルバイトしていたお店。
平日の12時前だったのに、駐車場はほぼ満車。
店内も混雑していたがカウンターの端になんとか座ることができた。
カウンター内には社員を含めた4人の従業員がいたが、三人は顔なじみだった。
彼らと互いに近況を話すと、店のスタッフ二人がある社員から受けたストレスによって倒れたことを教えてくれた。
その社員が誰だかはすぐにわかった。過去にこのblogでも人気を誇ったマコちゃんだった。
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ニックネームは可愛らしいけれど、マコちゃんは煮ても焼いても食えない自分よりも歳上のオッサン。
店ではもう、彼と一緒に働ける人がいなくなってしまったために他店の社員が毎日、ヘルプに来ているらしい。
客先常駐のシステム開発だけでなく、飲食業界も相変わらずに大変のようだ。
仕事をする上でどうして、他人を傷つける人がこんなにもいるのだろう？
冷たい春先の雨が降る中、ラーメン屋から帰宅した。
