昨日と今日は似たような天気だった。よく晴れてはいたが、冷たい風が強かった。
それでも、陽射しは真冬のころよりは強くなっているのを感じた。冬が遠ざかりはじめているのが寂しい。
今日のお昼前、自宅に三人組の来客があった。夫婦で夫が男児を抱えていた。
夫婦たちはイオンの包装紙で包まれたものを差し出して頭を下げた。来月から自宅の隣に引っ越してくるので、自分への挨拶だった。
隣に新しく建てられた新居で、彼らは来月中旬から新しい生活をはじめるとのこと。
早速、その場で町内会に入ってくるように話をしたのは、我ながら機転が利いていたのではないか。
彼らが挨拶で持参したものをすぐに解放した。昼食前で小腹が空いていたこともあって、ちょっとしたお菓子などだったらつまみたかったから。
だが、中身は食べ物ではなかった。10ℓのゴミ袋、サランラップとジップロックだった。
せこい話だが、自分の見積りでは500円以上で1,000円以下。今の自分が彼らの立場だったらもう少し予算を使う気がした。
実用的なものを贈るのは悪いセンスではないだろう。特に主婦だったら喜んでくれるかもしれないのだが、新居の両隣は二軒とも男性の独居。
しかも、自分が住んでいる組の平均年齢は70歳以上。ジップロックを贈っても使い方がわからない人が何人もいたのではないだろうか。
若い人が思っているよりも、シニアの男性は世の中の流れから遅れているということをもっと意識した方がよい気がする。
少しだけ時期的には遅い話題をひとつ。
昨年と違って今年のバレンタインはチョコレートをいくつかもらった。それどころか、昨日も受け取った。
チョコレートをくれた人は灯油の巡回販売のお客たち。
お手伝い先にはチョコレートと缶コーヒーは見たくもないと口にしている同僚もいる。
同僚たちのほとんどは仕事をしているだけで、お客たちからは好感を抱かれているのだろう。
甘い物は好きなのだがチョコレートはあまり好きではなかった。けれど、このごろは美味しく頂いている。
プレゼントしてくれた女性たちの気持ちが素直に感じられるからだ。
商売人がお客に心付けをするのはある意味では当り前。
自分にチョコレートを贈ってくれた彼女たちはお客だから、尚更にうれしい。
昨日の売上げは2,338ℓ。先月と違って今月は歩合を受け取れないことが確定したので、働いて得られる対価は最低賃金ほど。
それでもモチベーションを保って働くことができるひとつの形がチョコレートのような気がしている。