暖かい日が続いている。というか、あまりにも暖かすぎる。お彼岸前に20℃を超す日が続くなんて。
春スキーファンである自分にとっては、暖かすぎる春は憂鬱だ。
例年よりも速いペースでゲレンデの雪が少なくなり、コンディションが悪化しているからだ。
このままだとゴールデンウィークに雪遊びを楽しむのは、難しいかもしれない。
ただでさえ春はやるせない気分になりやすいのに、そんなことも影響しているのか、心身ともに調子は今ひとつ。ぼんやりとしたままに日々を過ごしている。
やらなければならないことが退屈しないていどにはあるのだが、手につかないことや身が入らないことが増えている。
昨日の灯油の巡回販売でも、やらかしてしまった。
釣り銭を入れているポーチを持っていないことに、営業所までの出勤途中で気がついた。
急いで自宅まで高速道路をUターン。
それでも、販売エリア先には15分遅れてしまった。
昨日の売上げは928ℓ。まさかの3桁。
暇になることは予想していたが、これほどに売れないとは思わなかったが仕方がないだろう。
ローリー車の運転席に座っていると窓を開けっ放しにしていても暑かった。午後にはTシャツ一枚で仕事をしていたほどだ。
このままの気温が続けば来週の売上げも散々だろう。
だが、よいこともあった。早く帰れたからだ。
19:30過ぎにはワインバーでワイングラスを傾けていた、昨夜。
ちょっと前にある友人が20代のころに通っていたワインバーの近況をLINEで自分にたずねてきたのがきっかけだった。
もう一人の昔からの友人を誘って足を運んだ。
ちなみに、自分を含めた三人は全員が独身。栄達している訳ではないが、ある意味では三人ともに貴族。
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自分がこのバーに最後に足を運んだのは、結婚直後。
弟から結婚のお祝いにプレゼントされたシャトー・ムートン・ロートシルトをデキンタージュして飲んだのが懐かしい。
店のマスターとも20年ぶりの再会だった。久しぶりに彼がセレクトしてくれた白と赤のワインは最高だった。
これを機にお小遣いが許す範囲で、たまには足を運びたいと思った。
没落貴族でもたまにはワインを飲みたい。ルネッサーンス!