前夜に早く寝なかったので、土曜日の朝に起きたのは8:00過ぎ。
寝起きがよくない娘を起こすと、すんなりとベッドから出てきた。現金なものだ。
ホテルで朝食を食べてから出かけたのは9:00近く。
スマホを手放さない娘によると、同じ学校の友人はもう現地に到着しているという。
娘の友人の親たちとは全く面識がない自分。娘から聞いている友人たちの暮らしぶりはいかにもの暮らしぶり。
娘を私立中学に通わせているのがわかるようなハイソな親たちであることが、なんとなくうかがえていた。
そんな彼らと挨拶するだけでも、なんとなく気まずい気がした。
地下鉄とJRを乗り継いで舞浜に着いた。
10年以上前に娘たちと一緒にディズニーに来園した時には車だったので、舞浜駅を利用するのは娘にとっては初めてのはず。
自分はミラコスタで友人が挙式した披露宴に参加して以来だから、どれくらい前になるのだろう? 娘が産まれる前だったことだけは確かだ。
ディズニーまで歩いていると人波が停まった。
入園前のセキュリティチェックのために、列ができて待たされていることがわかった。
以前に同じ場所でこんなに待たされた記憶が自分にはなかったので、少しストレスを感じた。
上質なホスピタリティを売りにしているディズニーリゾート。
来園者の安全を守ることは重要だが、強い陽射しの中で来園者を待たせるのはいかがなものだろう。
ちなみに同じようなことが翌日、ディズニーシーの入園時でも起きた。
どれくらい待たされただろう? 30分以上は待った気がする。
金属探知機のゲートを潜り、手荷物確認などのセキュリティチェックを受けてやっと入園できた。
入場ゲートではチケットのQRゲートをかざしたが、そのチケットはスマホのディズニー公式アプリで買ったものだった。夢の国へ来るのにもオッサンにとっては面倒なものだ。
入場して自分が最初に行ったのは、近くにいたキャストに声をかけて、誕生日シールをもらったこと。
この日、自分の51歳の誕生日だったから。
テレビなどで散々、見ていたディズニーの誕生日シール。ちょっと恥ずかしかったが、せっかくなのでもらって貼ってみた。
娘と二人だけのディズニーリゾートの初日。
午前中から園内を歩きまわり、スナックやアイスクリームをいくつもつまみ、アトラクションにも何度か乗った。
『美女と野獣』を娘は気に入ったらしい。
エレクトリカルパレードまで見物し、閉園まで滞在したのはアラフィフの自分にとってはハードだった。
梅雨時なのに雨が降らなかったのはよかったけれど、気温が高い中でとにかくたくさん歩いたこともある。スマホのアプリ表示は16,000歩を越えていたが納得した。
誕生日シールを貼ってのはじめてのディズニー。今までと何かが変わった気はしなかった。
娘と二人だけで一緒にディズニーランドで過ごしたことの方が、自分にとって特別なプレゼントだった気がする。(つづく)