淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。広く浅く、そして薄い視点で気楽に書いてマース。

六月の第三日曜日

 先週の日曜日は前日に続いて、朝から娘と一緒に行動した。
 前日のディズニーランドに続いて、ディズニーシーに向かった。

 入園時のセキュリティーチェックで待たされたのは昨日と同じ。
 不快だった。自分にとっては高額に感じる入園料を払っているのにまた短くない時間、並ばされたことが。

ディズニーシーのお散歩ショット。カメラを持って行かなかったことを後悔しています。

 娘と一緒だったことで特別な思いは味わえたけれど、そうでなかったら、魔法の口の印象はかなり悪くなっただろう。
 入園料は高額になったのに、ホスピタリティーは低下しているとしか思えなかったから。

 時代が進めば人の能力は落ちていくと、ある作家が書いているけれど、時代の影響以上のものを覚えた。
 経営者、組織の上位に居る人たちだけでなく利用者全体の影響もあるのではないだろうか。

 二日間の東京ディズニーリゾート滞在中で気になったのが、来園者たちがスマホを片時も手放さないことだった。
 入園チケットはスマホで購入でき、入園時にはスマホQRコードをかざしてゲートをくぐる。
 園内のマップ、ショーの次の開園時間、アトラクションの待ち時間などはスマートフォンの公式アプリでリアルタイムに把握できる。
 便利は便利なのだが公式アプリとスマホがなければ、今の東京ディズニーリゾートでは不自由することは多いだろう。

 紙の園内マップやガイドブックを開いていた来園者は一人も目にしなかった。
 来園者はグループの割合が大きいだろうが、多くの人の視線がスマホにばかり向けられていたのが、自分には奇妙だった。

 それでも自分にとって今回の来園は特別だったし、これまでで一番楽しめた気はする。
 カメラを持ってこなかったことを、ディズニーシーでは特に後悔した。
 何気なく園内の風景を眺めると、どこも絵になるような気がしたからだ。

 ディズニーシーでは絶叫系のアトラクションにいくつか乗った。
 そのせいか自分のスマホが壊れてしまうアクシデントが起きた。
 ジーンズの後ろのパケットに入れておいたら、自分の体重とGに耐え切れなかったのだろう。液晶が割れてしまった。

 16時を過ぎるとディズニーシーを出た。
 舞浜駅前にスタバとサイゼリアがあった。
 これらの店を見ると、夢の国から現実に戻された感がしたのは自分だけだったのだろうか

 金曜日も広いと思ったが、今日も東京駅は広いと少女は思った。
 二日間、リゾート内をたっぷりと歩いたのに、さらに地下のホームから新幹線のホームまで歩いたから。

 たくさん買ったお土産のせいで荷物が増えたので、席まで運んでくれた父。
 のぞみが発車するまで、父親は手を振って見送ってくれた。
 電車が動きだす間際から、父の目が少し潤んでいたように見えたのは気のせいだったのだろうか。

 名古屋駅に着くと少女は母親に対して普段以上に口数が多くて、お喋りが止まらなかったようだ。
 彼女の小さな冒険は小さな思い出になったことを願っている(了)。

今日の写真のモデルはれいぴょん。