淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。広く浅く、そして薄い視点で気楽に書いてマース。

フラれてよかった

 夕方、自転車でスーパーに出かけた。
 最近は歩いていくことが多いのだが、自転車だったのには理由がある。
 空缶と空ペットボトルが自転車カゴにたっぷりと溜まってしまったからだ。カゴの中身をスーパーの店先に置いてあるリサイクルボックスに投入したかったから。

 写真を撮り続けているせいか、視点の高さが気になるようになった。
 歩いているときよりも、自転車や車に乗っているときの視線の高さが好きだということもわかってきた。
 車や自転車に乗っているときに気になった場所をカメラ片手に訪れると何でもなかったことが何度もあったが、最初は理由がわからなかったのだが。
 車、自転車と歩いているときでは視点の高さは違う。同じ場所で同じものを見ているつもりでも、その印象にはかなりの差があることに気がついた。

 スーパーへの途中、よく通る近所のディーラーの前を今日は自転車で通った。
 いつもよりも賑やかな店内は熱を帯びているように見えたが、それは自転車に乗っていたからではないと思えた。
 店員も含めた彼らを冷ややかに眺めながら、九月も終わりに近づいていると思えた。
 かくいう自分も、若き日に新車を買ったのは九月の決算期だった気がする。

 先日、昔からの知己の家に伺ったときに驚いたことがある。伺った家の主は女性でバツ2。
 自分もかつてはその主にフラれたことがあったが、それは若い日の過ち。
 相手には失礼を承知で言葉を続ければ、後になって振り返ると何で好きになったのだろうという女性が自分には何人もいるが、彼女もその一人だ。

 フラれてよかったと思っているし、万が一にも彼女と結婚した人生を想像するとちょっぴり怖い。
 ちなみに、彼女の器量は決して悪くない。どちらかと言えば、美人の部類に入るだろう。
 彼女が望めば三度目の結婚だってたやすいだろう、きっと。

 彼女の家に訪れた時に最初に驚いたのは家の前に停めてあった車。新車のブルーのレクサスだったから。
 彼女の離婚の理由は二回とも同じだと聞いている。旦那の暴力らしいのだが自分が知るかぎり、旦那のタイプはかなり違う。
 一度目は歳上でお堅い職業、二度目は歳下で結婚してすぐのころは仕事がなかなかお金に結びつかないと彼女からは聞いていた。
 そのせいか、二度目の旦那からは慰謝料はともかく養育費ももらっていないとのことだ。

 彼女のことが好きだったころから、自分は彼女のある部分が気になっていた。それはお金に汚いこと。
 この点は今になってもあまり変わっていないように見える。
 逆にお金に拘ることによって、新車で高級車を買うことができたのかもしれない。

 この文章を書きはじめたときは違う趣旨のことを書くつもりだったけれど、フラれた女性の悪口とも取られかねないような内容になってしまった。
 風呂上がりにビール片手に書いたから、酔ったことを言い訳にしておこう。

 男女問わず、お金にきもちよくなくて記憶よりも記録に固執するような人をあまり好きにはなれない自分。
 それは、若いころからあまり変わっていない気がする。

今日の写真のモデルは寺尾 彗さん。