淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。広く浅く、そして薄い視点で気楽に書いてマース。

少し大人になる日まで

 毎日という訳ではないけれど、夕方から夜の時間の散歩は何とか続いている。
 特に時間や歩数などの目標を設けなかったのがよかったのかもしれない。
 例え15分でも3000歩でも歩かないよりはマシだというゆるいスタイル。
 それでも5,000歩以上も歩いている日もちらほらある。

 昨日は仕事後の夕食前に家を出た。
 秋の夕焼けを眺めながら歩くのには遅かったけれど、真っ暗になりゆく中だったので夕食後に歩くよりは退屈しなかった。うっすらとだが、まわりの様子がわかるからだ。

 自分に歩くことを進めてくれた友人はワイヤレスのヘッドホンとスマホで音楽を聞いているらしい。
 自分も真似ようとしたけれど、ワイヤレスで音楽を聴く道具がないので、買うかどうか迷ったままだ。
 もちろん、あったらいいのだけれど無くても平気なものだし、歩くのもいつまで続くかはわからないから躊躇している。

最近、散歩中に気になっているお店。思わず寄り道したくなる。

 昨夜、歩いていると前方から会話が聞こえてきた。聞こえてきた会話は男の子と母親のもの。二人は学童保育からの帰りのようだった。
 男の子は小学校の1年生か2年生くらいだろうか。
 夕方に親にやっと会えたことが嬉しかったのだろう。積極的に話しかけていたが少しずつ言葉が少なくなっていった。
 母親がつっけんどんな態度だったからだ。仕事帰りで疲れているとのことだったが、イライラしていたのがはっきりとわかった。仕事で何か嫌なことでもあったのだろうか。
 端から見ると、子供に八つ当たりしているようにも見えた。

 秋らしさを感じるヒンヤリとした空気の中、母親のまくし立てる言葉が響いていた。
 ひょっとしたら自分以外の誰かにも聞こえていたのかもしれない。
 川沿いの裏道で通り過ぎる車や人はそんなに多い場所ではなかったけれど。

 そんな母親に男の子はどうしても伝えなければならないことがあったようで、そのことを必死に伝えていた。家で野菜の絵を描いてくる宿題のことを。
 すっかり暗くなった中で彼は母親の顔色をうかがっていただろうし、真剣だったとも思う。
 その宿題のことを聞くと彼女はより感情的になった。誰がどこから見てもヒステリーな状態だっただろう。
 宿題の内容どころか、出題した先生のことまで彼女は詰りはじめた。

 心の中で彼につくづく同情した。
 何かしらの言葉をかけるかを迷ったけれど、結局は聞かないふりをして通り過ぎた。
 ゴメン。オッサンは本当に弱い、オバチャンと違って。

 子供のころから痛感していることがある。女性は理不尽なことでも怒りだして手がつけられなくなってしまうこと。
 母親だけでなく祖母と一緒に暮らしていたせいで、いつの間にかそんな考えが身についた。
 仕事をしていても、そんな場面は今までに何度もあった。

 少年よ、早く大人になれ。そして悟るしかない。女性はそういうものだと。

今日の写真のモデルは希さん。