淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。広く浅く、そして薄い視点で気楽に書いてマース。

赤と白

 昨日の夕食にナメコ汁を作って味わった。ナメコ汁は秋から初冬が似合う。
 日中はまだまだ暑い日が多いが、自分の舌は季節を感じたがっている。

 今年は例年になく、季節の果物も口にする機会が多い。
 娘のおかげではじめて食べたシャインマスカット。なしの幸水、りんごの黄王などなど。
 コンビニスイーツよりも果物の方が高価だが、それくらいの贅沢はいいだろう。

 真夏だと味噌汁を作って、うっかりとそのままにしてしまうと傷むことも多いが、独り身でも味噌汁を作り置きしやすい季節に少しずつ進んでいる。
 味噌汁が腐ることを知ったのは、大人になってからだった。

昨日のお散歩ショット。

 はじめてナメコ汁を食べたのは小学生のころ。
 亡くなった父親の姉、叔母が作ってくれたナメコ汁が美味しいと思った。
 粘り気やとろみのある食材が好きなこともあっただろうが、一番の衝撃は白味噌だった。

 子供のころに一緒に住んでいた家族で生粋の名古屋人でなかったのは祖父だけ。
 お隣の県である静岡の新居町、今の湖西市出身だった。成人すると単身で名古屋に出てきたらしい。
 おかげでマスヲ家の味噌汁は赤だしばかりだった。

 はじめて食べた白味噌の味噌汁には感動したし、子供だった自分は具材によって味噌を変えた方がいいのではという考えを持つようになって現在にいたる。
 時々、外食すると赤だしのナメコ汁を出されたことがあるが、やっぱり白味噌の方がナメコは引き立つと思って箸をつけていた。

 別れた妻と住むようになると自分が料理を担当するようになった。
 彼女の方が仕事で拘束される時間が長かったし、料理があまり得意ではなかったからだ。
 その代わり、自分が作ったものに対してケチをつけることは少なかったし、作った料理を誉めてくれることも多かった。

 そのころ、スーパーに行くと白味噌を探すのは大変だった。
 こぢんまりとした店だと置いていないことも少なくなかった。赤とミックス味噌は置いてあったのだが。
 逆に、自分はミックス味噌を買った記憶がほとんどない。

 コロナ禍があってよかったと思うことはいくつかあるが、その一つはスーパーで扱う食材の数が多くなったこと。自炊する人が増えたからだろうか。
 小ロット多品種が加速して調味料や香辛料売場の種類は明らかに増えた。
 最近、近所のスーパーでも白味噌を気軽に変えるようになったのは嬉しい。

 このごろは赤味噌でも白味噌でも安くないものを買うことが多くなった。
 アラフィフになって味噌汁で一番大事なのは食材でも出汁でもなく、味噌だということに気がつけた。
 自炊する料理は調味料の価格帯によってかなりの味の差がつくことも。料理に使うお酒はそれなりのものを使っているし、みりんも本みりんを使っている。
 ニンニクやショウガはチューブも冷蔵庫には入っているが、生のものをおろして使うことがほとんどだ。

 食材に少しお金を使っても、美味しいものが家で食べられるので外食する機会は激減。
 結果、節約にもなっている。

今日の写真のモデルはルナさん。