なんだかんだ言っても、すっかりと秋めいてきた。
空気はくっきりとしてきたし、陽射しには優しさを感じられる。
長袖の寝間着にも少し慣れたし、窓を閉めて寝るようになって何日経ったのだろう?
十月も半ばを過ぎたのだから当り前なのかもしれないけれど。
先日、少し部屋を片付けていたら数年前の写真を見つけた。自分がポートレートを初めて撮った日の写真だった。
その日に撮ったカメラなどの機材はレンタル。今、自分が持っている機材よりも高価なことはあっても、それらの写真は悪くなかった。
というか、今の自分が撮っている写真よりもよく思えたものも多かった。
何をやっても要領が悪く、成長があまりできないことを自覚させられた。
昨年までと比べると今年のポートレート撮影のペースは遅い。四月から六月までは東京で仕事をしていたことを差し引いても。
七月の撮影回数は二回だったが、八月と九月の撮影回数はそれぞれに一回だけだった。
撮影していると楽しくない訳ではないけれど、以前と比べると感情が揺さぶられることが減ってきた。モデルを前にして緊張するようなことも。
このごろは撮影へ出かける前に、億劫な気持ちにもなることがほとんどだ。
先日、ある友人にこのごろのblogに載せているポートレートがよくないと言われたことが引っかかっているし、自分でも思い当たることがあったからだ。
おそらく、ポートレートの撮影に自分は飽きはじめてきたのだろう。
ポートレートを撮り出してから四年以上が過ぎた。
何かと飽きっぽい質だから、そろそろそんな時期かもしれない。
飽きたからといって、ポートレートの撮影をすっぱり辞めることまでは考えていない。
他の楽しみを優先させるだけだ。特に今からのシーズンはスキーやスノーボードを満喫したいと考えている。
カメラやレンズを買ってしまったので、たまには防湿庫から取り出した方が道具のためにもよいだろうし。
ちなみに今月になってからの撮影回数は二回で来週も撮影するか迷っている。
このblogには秋っぽい写真を載せたい気持ちもあるし。