先月末から絶賛、仕事に苦戦中。
いつ善戦しているのかと突っ込む人もいるかもしれないが、とにかくこのところは仕事に苦労していて残業続き。
だが、今日はほぼ定時で仕事を切り上げた。通院日で19時にクリニックの予約をしてあったから。クリニックの場所は名駅西口。
そのクリニックには車で行くことが多いのだが、今日は電車で向かった。歩く距離を稼ぎたかったからだ。
今夕、自分が乗った電車は街中方面行きだったので、電車内は比較的に空いていた。帰宅時間帯だったからだろう。
乗換えもスムーズでトラブルに巻き込まれることもなかったので、予約時間よりもかなり前に到着しそうだった。
名駅でどこか時間を潰すことも考えたが、適当な方法を見つけられなかったのでクリニックの待合室で待つことにした。
自分がクリニックに到着すると待合室に患者は自分だけ。見慣れない女性が受付に座っていた。
髪が少しだけ明るめだったけれど、それがまた似合っていた。
機械のトラブルで待合室の空調が効いてなかったので少し蒸し暑かったが、彼女が不快感を和らげてくれた。
保険証と診察券を彼女に渡して座っていると、すぐに診察室に呼ばれた。
後に患者を見かけなかったこともあって、今日の自分は主治医に対して多弁だった。仕事のストレスが溜まっていたこともあったのかもしれないけれど。
診察室を出ると待合室の時計が19時を知らせていた。
待合室には患者が三人に増えていた。
そのうちの一人は受付であの女性から保険証の期限が切れていることを告げられていた。
その患者は日本人ではなかったのかもしれない。話している言葉はたどたどしい日本語だったし、受付のあの彼女が何回も同じようなことを繰り返して説明していたから。
そもそも『日本人』とか書いていて、かなり鈍くて痛いヤツだと自分のことを思う。
自分のような人間が今の世界には多く居るから、様々な問題を引き起こしているような気がしてならない。
人が物理的に移動することが容易くなってから久しい気がするし、情報通信技術の発達で離れている場所に住んでいる人、言語が違った人たちとの交流もどんどん容易くなっている21世紀。
そんな時代に○○人とか民族とか、そんなことに拘ってしまうのだろう。
好きな人のタイプにそんなことを意識する人は多いのだろうか。
少なくとも今の自分はそんなことよりも、シルエットが素敵な人に惹かれるだけだ。