淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

魅力

 一時、やる気をなくしていたポートレートの撮影ペースが上げている。
 今年の夏過ぎまでは月毎に一人ほどしか撮影していなかったが、先月からは倍以上のペース。
 今日も一人のモデルさんを撮影したし、明日は二人を撮影する予定だ。

 自分のスイッチが切り替わった理由はいくつかあるだろうけれど、自覚できている理由の一つはお金のことで少しだけ気持ちが楽になったことだ。家のリフォーム費用の捻出に目処が立ったからだ。
 また、時間にも少し余裕ができたことも大きいのかもしれない。
 自分が所属している文芸同人誌から今年限りで卒業することになったからだ。

 今年は同人として小説などの文芸作品を発表はしていないものの、編集委員という名の裏方として同人誌に助力してきたけれど、それも来月まで。
 他の同人のために運営の雑務を担っているのに、同人費だって支払っている。年間20,000円。20,000円あればそれなりに夜遊びだってできる。

 他の同人があまりにも子供じみているので、つきあうのが馬鹿馬鹿しくなったからだ。
 彼らのためにお金と時間を割くことがつくづく嫌になった。
 先日の集まりで退会することを申し出た。自分が抜けると数少ない同人がさらに減ってしまうので、引き留められたが残るつもりはない。
 残ったメンバーはほぼ自分よりも歳上であることも理由だ。

今日のお散歩ショット。

 自分の好きな作家が次のようなことを文章にしている。
 旅と人生は似ている。旅がはじまったころは差し出すものよりも受け取るものが多いが、終わりに近づくほどに受け取るものよりも差し出すものが多い、と。
 一人だけでなく何度も予定を建てることのない旅をしてきた経験から、このことはしっくりときた。
 特に友人二人とバックパッカーでの日々では人生を何度も感じた。

 自分が歳を取るにしたがって年配者たちにうんざりすることが増えてきた。全員ではないけれど自分が接している人たちの傾向として。

 社会人になったころ、若輩者として雑に扱われることが多かった。プライベート、オフィシャルな場面を問わずに。
 人生の先輩たちから好きなように散々なことを言われて、腹が立ったことはしょっちゅうだった。今になって思い返しても、理不尽な言動は多い。
 それでも、彼らの多くは自分よりも多くのものを差し出してくれていた。
 少なくとも一緒に食事をすればおごりか、形だけの金額しか自分からは受け取らなかった。

 だが、自分が30歳になったころから状況は変わったような気がする。
 相変わらずにオッサンオバサンたちは、先輩面して歳下には雑な態度を取るだけだから。
 そのころに自分は職種を変えたから、そのことが影響しているのかもしれないと思ったけれど違っていたようだ。

 その後に、かつて所属していた同人誌に復帰したときに確信した。
 自分が20代だったころも今もメンバーの中では若い方から数えて数人目。
 けれど、今の同人たちは自分たちの持っているものを譲りたくないのがありありとわかるし、ほとんど何も差し出していないように感じる。

 何も差し出すことがない人に魅力なんてあるのだろうか。何も金品ばかりを受け取りたいと思っているわけではないのだけれど。

今日の写真のモデルは、初めましてのきぃたん。