今日はおやすみ。武蔵野に来てはじめての休講日だった。明日からはまた講義がある。
休み前だということもあって、昨夜は一緒に登壇している講師たちと呑みに行った。
講師六人と研修を受注している会社のコーディネータ一人を加えた7人で。
自分が滞在している府中はかつて東芝の企業城下町だったが、今はその陰すら感じない。
昨日は水曜日。たしか東芝の定時退社日だったはずだが、それらしいサラリーマンたちを入店した居酒屋では見かけなかった。
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講師という職業柄もあるのだろうか。サラリーマンが半数近くだったからなのだろうか。それともアルコールを口にしなかった人が半数近くいたからだろうか。
酒の席では話題がそれほど砕けたものにならなかった。
ちょっと自分は浮いていたような気がするが仕方がない。気取ったり会話を選んだりしてまで酒を飲みたいとは思わないからだ。
皆が自分のことを快く思っていなかったとしたら、以後は誘われないだけのことだろう。
会計は飲み会を提案したメイン講師が支払ったが、後で清算するという。
府中とはいえ、東京都内の駅前の居酒屋。しかも、店内は全て個室で生ビールは1杯620円。それなりの金額になっていたはずだ。
メイン講師の稼ぎを考えたら、奢ってもらってもそれほど貸しを作ったとは思えないけれど、どうなることやら。
逆に3000円か4000円くらいの支払いを求められた方が複雑な気持ちになるような気がする。
というか、次に収入が多そうなのはコーディネータだから二人で負担してくれてもよさそうなものだと思う。
宴席に居たメンバーで最年少だったのは27歳の男性講師。彼はイケメンの独身。自分は酔うと、彼を弄っていた。
彼の経歴が話題になったのだが、前職はライザップのトレーナーだったらしい。
その時の経験が今の講師の仕事に役立っていると彼が語ると、まわりの空気が少し変わった。
つくづく思う。容姿が優れている人間は何をしても得だと。
学術的にも他人は見た目に引きずられて判断してしまうことが通説になっている。
ひねくれものの自分だけが彼の話を聞いて引いていたのかもしれない。
ちなみに彼の話によると、女性客に付きまとわれた同僚のトレーナーいたとか、いないとか。
飛ぶ鳥を落とす勢いだった会社が失速すれば、そこから去る会社員も少なくないはず。
いきなりステーキやビッグモーターを退職した社員たちは今、何をしているのだろう。
イケメンの彼の話を聞いたあとに考えてしまった。>