今朝、前の町内会長と玄関先でばったり出会った。挨拶をして、帰宅した理由を話すと彼は少し驚いていた。
今週と来週が今年の仕事の山場だと考えている。
なんとかその前半を乗り切ろうとしているが、疲れはなかなか抜けきれないのは当然なのか。
府中で登壇した後の夕方に都内の港区まで移動してホテルにチェックインした月曜日。火曜日から昨日までの四日間、田町と浜松町の中間にあるオフィスビルで登壇し、講義が終わると品川駅で新幹線に飛び乗って名古屋に帰ってきたのは昨日のことだ。
明後日の一日だけはまた港区のオフィスビルで仕事をして、火曜日にはまた府中で登壇しなければならないのが辛いところ。
一か所に落ち着くことなく移動しながら仕事をするのは、アラフィフの心身には堪える。
強行スケジュールで名古屋に帰ってきたのは明日のため。町内会の草抜きが予定されているからだ。
ただでさえ、町内のイベントの中では一番参加したくない行事だけれど仕方がない。自分が所属している町内の組は年寄りばかりだからだ。
彼らが頑張っているのに、仕事を理由に無視する気持ちにはなれなかった。
先週の火曜日から金曜日までの四日間と明後日月曜日の五日間の登壇先は、多くの人が知っている財閥系のメーカー企業のシステム子会社。
新入社員は40人弱。月曜日までは講師3人で担当していたようだが、火曜日からは自分ともう一人の女性講師が参加している。
講義のカリキュラム上、3人では厳しいので自分と彼女が補われたのだろう。
彼女は自分よりもおそらくは歳上。ひょっとしたら一回り近く歳が離れているかもしれないが、受講生や他の講師たちへの接し方は丁寧だったから、見習うべきところがあった。
そんな彼女を観察していたらあることに気がついた。
男の受講生にマンツーマンで指導しているときは、表情がより穏やかになっていた。
ダイバーシティという言葉を日常的に見聞きするようになった今日でも、古い人間はそんなに簡単には変われないし、自分だってそんな一人。
恋愛感情の有無はともかく、若い異性と接したらどうしたって気持ちは柔らかくなる。
いつまで自分はそんな感情に支配されるのだろう。死ぬまで変わらないのだろうか。