淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。広く浅く、そして薄い視点で気楽に書いてマース。

雲を追いかける

 朝は雨だったが、町内の草抜きが始まる8時になると、一旦は上がった。
 軍手をはめて鎌を片手に作業を始めると、すぐに雨が落ちてきた次第に強くなってきた。玄関まで傘を取りに戻った。

 例年、町内の草抜きは六月の第一日曜日。
 蒸し暑い日になることが多いが、今年は雨のおかげで汗が噴き出してくることはなかった。
 昨晩、ビールを一滴も口にしなかったこともあるだろうが、代わりに雨には濡れた。
 それでも、汗だくになって作業をするよりはマシだった。

 シャワーを浴びてまたベッドに飛び込んでいる間にまた雨が上がった。
 お昼には初夏らしい日差しが届きはじめた六月最初の日曜日。

 名古屋に戻ったミッションを無事に果たしたので、新幹線で東京に戻る途中。
 ちょっとした贅沢をして、ゆったりとした座席に座りながらこの文章を書きはじめた。
 名古屋駅では日差しがのぞいていたけれど、静岡県に入ると雲が多くなり、静岡駅を過ぎたころには土砂降りの雨。
 雨を降らす雲を追いかけていたせいで、富士山は雲に隠れたままだった。

 先月末に今年度の最初の講師料が支払われた。金額を見て少しがっかりしている。
 わかってはいたけれど、インボイスのせいで昨年度よりも受け取る対価が10%も減っていたから。
 同じ仕事をしても報酬が下がったのには理不尽を感じている。
 昨年と比べたら講師としてのレベルが上がっている自覚があるので腑に落ちない。

 それでも、受講生たちのことを思うと今期を無事に完走することを考えるべきなのだろうが、モチベーションを保つのが難しくなってきた。
 なんだかんだ言い訳をするところが仕事嫌いで怠け者の自分らしいとは思う。

 来季のことをうっすらと考えはじめた。
 もし、来年度も講師の仕事を続けるならば、今までのようにサブ講師ではなくてメイン講師として登壇することも選択に入れるべきではないかと。
 一日毎の登壇当たりの報酬が20000円以上の差があるからだ。

 昨年と同じ内容のカリキュラムに登壇すると退屈さを覚えていたのも事実。
 そんな感覚を抱いたのは飽きっぽい性格だからなのかもしれない。

 希望しても、メイン講師としての需要が自分にあるのかが最初の問題。
 もし、仮に需要があったしても不安はある。
 仕事の量は多くなり、より重くなる責任に耐えることができるのか自信がないからだ。

 こんな時期に来年のこと、しかも仕事のことを考えてしまうなんて、自分らしくない気がする。
 明後日のことよりも、まずは今日のことを考えるべきなのだし、元来の自分はそういう質であるはずだ。

 新幹線は新横浜を過ぎて、もうすぐ品川に到着するが天気はすぐれないまま。
 降車のために、ノートパソコンを閉じた。

今日の写真のモデルは渡邉みみかさん。