淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。広く浅く、そして薄い視点で気楽に書いてマース。

続・会わせたくないダウンヒラー

 三頭山は標高1531メートル。それほど高くない山と思った人も少なくないかもしれないが、運動不足のオッサンが慣れない山登りをしたせいで汗だくになってしまった。
 府中市に戻る途中に友人は日帰りの温泉施設に立ち寄ってくれた。施設の名は『秋川渓谷 瀬音の湯』。
www.seotonoyu.jp
 入浴料は1000円で決して安くはなかったけれど、駐車場には整備員がいたほどなので、それなりに来客者は訪れるのだろう。
 友人によると、夕方になると入浴まで待たされることもあるという。東京にはブルジョワが多いのだろう。

 4桁の料金を支払ったのに滞在時間の制限があったのには驚いたし、源泉かけ流しなどのセールスポイントがあった訳でもなかった温泉施設。
 強いてアピールポイントを挙げるとするならば、露天風呂があったくらいだろうか。
 それでも、疲れた体をほぐして汗を流すと気持ちよかった。

 風呂に入ったあとは施設内のレストランで遅めのランチを取ることになったが着席するまでに待たされた。
 それでも食べると納得した。期待は見事に裏切られた。
 肉そばを頼んだのだが、それなりに美味しかったからだ。
 肉は地元の青梅産の豚肉を使用しているとのことだったが値段は1200円。今のご時世を考えると妥当なのかもしれない。

 腹も満たされたので、自分のマンションに友人と向かった。
 府中本町駅近くの居酒屋で、埼玉に住んでいる共通の友人を一人含めた三人でお酒を呑むことになっていたからだ。

 三時過ぎにマンションに戻ってくると、友人は車から着替え、マットなどの寝具を降ろした。
 自分の部屋に泊まることになっていたから。

 二十歳のころにかつては同じバイト先で一緒だったが、今では千葉、埼玉、愛知県と別々に暮らしているので、再開するだけでもそれぞれにちょっとした苦労を払わなければならなかった。

 荷物を片付けると、自分が煎れたコーヒーを二人で呑んで休んでから部屋を出た。
 時間があったので府中本町まで歩くことにしたからだ。30分近くはかかったけれど、山道ではなかったので楽勝だった。

 それでも約束の20分前に着いたので、二人で店内で座って待っていた。
 埼玉の友人は時間通りの5時に現れた。この三人で集まったのは20年ぶり以上だった気がする。
 予約していたものの店は2時間きっかりで退店を促されたが、そのことにすっかり慣れてしまった自分がいる。
 店内に空席があったとしても東京の居酒屋では普通のことだし、名古屋でもよく見られる光景になってきた。

 店を出るとまだ19時過ぎ。久しぶりの再会だということもあって、友人二人は自分の部屋で呑むことを提案した。
 自分は乗り気がしなかったが、二人に押し切られてしまった。

 三人の中では千葉に住んでいる友人が一番の新婚。
 相手は友人より七つ年下で音大卒の女性らしいが、自分は会ったことがないが、友人は会わせるつもりはないらしい。彼女は惚れ切っている旦那の昔からの友人に興味津々らしいのだけれど。
 友人曰く、自身の印象が悪くなるからと口にしたが自分は納得できなかった。

 そんな話をしながら武蔵野の夜道を歩き、コンビニに立ち寄ってつまみとお酒を買うと自分のマンションになだれ込んだ。
 小さなテーブルにコンビニで買ったものを並べて、また吞みはじめた。
 なぜか自分の部屋には椅子が三脚もあるのだが、都合がよかった。

 時間が経つにつれて、スマホで時間ばかりを気にしていた埼玉の友人は22時ごろに帰っていった。
 するとすぐに、千葉の友人も倒れこむように眠ってしまった。
 あっけないお開きだったけれど、それも悪くなかった。
 自分が名古屋に帰る8月までに、また会うことを約束していたから。

 次回、友人の二人は最初から自分のマンションで呑みたいと子供のようなことを口にしたが断った自分。
 隣室からクレームが入るとも限らないし、せっかく東京に滞在しているのだから、いろいろな店を訪れてみたいこともある。

 万が一、千葉の友人が音大卒の淑女を誘ってきてくれたら、自分の部屋は彼女を招くのにはあまりにも失礼だ。
 おしゃれな店でグラスを気取って傾けなければならないのだろうか。
 あくまで妄想だけれど。

今日の写真のモデルは冬華さん。