淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。広く浅く、そして薄い視点で気楽に書いてマース。

味噌太郎の本日のランチ

 最近、弁当の準備が億劫になってきた。献立がワンパターンになっていたことも理由だと考えて、先日ある買い物をした。新しい弁当箱を東急ハンズで購入したのだ。2000円も出費して。
 考えたら、弁当箱を自分で買ったのは人生で初めてのこと。今までは母親か妻が買ってくれていたからだ。男性が弁当箱を買い求める割合は、どれくらいなのだろうか。

 新しい弁当箱は密封性が高い、二段重ねになっている。その特性を活かして今日はカレーライスにした。下段に昨晩炊きたてのご飯を入れて冷凍しておいた。今朝、上段に冷たいカレールーを入れて保冷バックで職場に持っていったのだ。
 職場には電子レンジがあることを知っていたので、ルーとライスを一緒に温めるつもりで。

 お昼休みを告げるチャイムがなると、電子レンジに向かった。すると、電子レンジを使うために列が出来ていたのだ。自分の前に3人並んでいた。
 外食でも弁当持参の場合でも、お昼休みが始まるといつもは、すぐに外に出かけるので知らなかった光景だった。

 自分の順番を待った後、カレーライスを2分温めて、オフィスビルを出たのは12時10分過ぎ。いつもの公園に向かうと、多数の小学生が見えた。小学校の中学年くらいだろうか。
 自分がよく座る陽当たりの良いベンチの近くに、少年がいたので話しかけると、野外活動で公園に来ているとのことだった。

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新しいお弁当箱に入れられたカレーライスとサラダ。
 自分が食事をしている最中に、生徒たちは先生に集められた。野外活動はどうやら終わりのようだった。
 自分が考えていた以上に、生徒たちは先生に対して従順に見えた。それでも、先生はゴミを捨てた生徒がいたなどと、小言を言っていた。
 多少は同情したが、子供は遊ぶのと同じくらい怒られるのも仕事のようなものだ。
 社会に出たら理不尽なことでも、怒られることは多々ある。そういったことに、備えることにもなる。

 食事を済ませてオフィスに戻った。自席に戻る途中であることが気になった。ズルズルと何かをすするような派手な音と、カップヌードルの醤油味の臭いが漂ってきた。
 気になった方を振り返ると、味噌太郎がカップヌードルをかけ込んでいたのだ。薄暗いオフィスの中で。
 しかも、他のものを一緒に食べている形跡はない。ビッグサイズでもない、標準サイズのカップヌードルひとつで、夕食までお腹は空かないのだろうか。
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 最近知ったことだが、味噌太郎は具のない味噌汁を飲みながら、普段は宅配弁当を食べている。
 その宅配弁当を食べているのは、ほぼプロパー社員だけ。値段もそれなりにするからだ。
 味噌太郎も社員用のネームプレートを太い首から提げている。
 何故、今日に限ってかれはカップヌードルを食べていたのだろうか。宅配弁当を食べている時でさえ、具のない味噌汁を作るほどランチに拘っている男なのに。
 給料だって自分よりは、はるかに高額なはずなので、小遣いだってきっと多いはず。何か事情があるのだろう。

 秋の競馬はGⅠが続く。馬が好きすぎて小遣いを使い過ぎてしまったのだろうか。
 それとも、パチンコかスロットで大負けしてしまったのだろうか。自分の貧しい想像力ではそれくらいしか思いつかないが、今のところ真相は彼しか知らない。

名MC

 自分が所属している同人誌が、創刊から来年で25年。同人誌は年に4回発行されているが、来年には100号を迎える。
 そのことを祝して、来年の夏に結婚式場でパーティーをすることと、そのパーティーのお手伝いとして、自分が司会をさせて頂くことが昨日決まった。

 同人誌の例会後には、居酒屋で二次会と称する呑み会が開かれる。昨日の例会後は、いつもより気分良くお酒が進んだ。ある人物が同人に戻ってきてくれたからだ。
 その人物とは男性で、年齢は自分のひとつ下。自分の書いた作品を彼に読んでもらいたいことも、自分が同人誌に出戻った理由のひとつだった。
 実際、自分の作品が掲載された回の同人誌を送付すると、彼は読んでくれたばかりか、丁寧な批評までしてくれた。

 二次会では彼と並んで座ってグラスを重ねた。小説にはあまり関係のないことも、いくつか話題にしながら。
 彼とは職種が近いこと。また、彼が自分の義兄の大学の後輩になることもあって、話題にはこと欠かないのだ。
 妻の実兄は、地元の国立大学で准教授を務めている。義兄とは会う機会も少ないが、たまに顔を合わせても教養のレベルが違いすぎるせいか、あまり話が弾まない。

 気分の良いままに、二次会はお開きになった。時間はまだ21時を過ぎたばかり。気持ちもよかったので、1人で寄り道をすることにした。行き慣れているガールズバーに。
 店の扉を開けると、日曜日のわりにはカウンターのスツールに客が目立った。
 カウンターの隅に座っていた客が帰宅するようだったので、自分が入れ替わるようにそこに座った。

 座った途端に隣の客が、いきなり話しかけてきた。この席に座ったら餃子を食べなくては行けない、と。
 間接照明の店内でも、言葉をかけてきた客が酔っているのがはっきりとわかった。ほろ酔いの自分でもわかるほどに。
 彼はお土産として持ってきた餃子を、ボーイと女性スタッフと自分のそれぞれの口に強制的に運んだが、誰ひとり拒絶しなかった。なんとなく、場の雰囲気を彼が作り出していたせいだろう。
 餃子を持ち込んだお客は、近辺で餃子を売りにしているお店の店長のようだった。

 ラーメン屋で毎週餃子を焼いているだけでなく、気になる店があれば食べに出かけるし、自分でも作るほどの餃子好き。自作するときには送料を負担してまでも、通販で皮を取り寄せるほどだ。
 そのせいかいつの間にか、店長と熱い餃子談義が始まった。日曜日のガールズバーで、見知らぬオッサン同士の。

 彼は職業としているので熱くなるのはわかるが、今思うと単なる餃子好きの自分がどうしてムキになっていたのだろう?
 それでも、彼と自分が喧嘩にならない程度に会話を導いてくれたのは、カウンターの内側にいてくれた2人の女性スタッフのおかげ。

 帰宅するときは何も考えることなく眠ったが、今朝起きてびっくりした。非常に目覚めがよかったからだ。頭も身体も軽い。
 店長と罪の無い、力の入った会話が自分のストレス解消になったようだ。
 彼にも感謝したいが、彼との会話の舵取りをしてくれた2人が素晴らしかったのだろう。今度2人の名MCに出会ったら、お礼を言いたい。

41日ぶりに労働対価のない日

 久しぶりに本業も副業も休みの今日。完全にオフの一日だ。久しぶりにゆっくりできる朝だったのだが、そんな日に限って早く目が覚めてしまった。
 しばらくはベッドの中でまどろんでいたが、本業の仕事に出勤する時間には起床した。なんだかんだとしなければならないこと、やりたいことが多々あるからだ。

 着替えると、寝ている間に動かしていた洗濯機に向かった。脱水された洗濯物を取り出してから、次に洗濯したいものと入れ替えた。一番の大物はこれからリビングに敷くことになるカーペット。電気カーペットが傷まないように、一枚アクリルのカーペットを毎年、敷いている。
 洗い終わった洗濯物は2Fのベランダで干した。空は晴れているが、窓を開けると少し空気がひんやりとした。秋が深まってきたせいだろう。

 洗濯を干し終わってから、朝食を食べた。惣菜パンをトースターで温めたもの。トマトスープとサラダ。パイナップルにプレーンヨーグルトをかけたものと、ホットコーヒーが今朝の献立だ。
 客間に座り、スマホで音楽をかけて自宅の庭を見ながら食べた。
 ここ最近、客間の窓ガラスの汚れが気になっていたので、昨日拭いたおかげで、窓越しの景色の色彩がより豊かに感じた。

 綺麗な窓ガラスに気をよくしたので、食事の後片付けをしてからは、リビングの窓ガラスの掃除に取りかかった。窓ガラスを拭いてからは、庭に軽く水まきをした。
 カーペットを洗っている間に、スキー場のシーズン券申込の準備に取りかかった。申込方法を確認していると、洗濯が終わった。
 カーペットを抱えたまま、玄関を出た。先ほどと違って陽が高くなっていたせいか、肌寒さを覚えなかった。抱えていたカーペットを庭にあるフェンスにかけた。

 それからはスキー場のシーズン券申込の作業に取りかかった。自分の顔をスマホで自撮りした。申込書に必用事項を入力して、申込書をプリンターでスキャンして取り込んだ。ネットバンクで指定されている口座に代金を振り込んだ。
 最後にスキー場が指定したメールアドレスにメールを送付して、手続きが終わった。メールには自撮りの写真と、スキャンして取り込んだ申込書と振込証明書を添付して。
 これで今シーズンも、ホームゲレンデにしている野麦峠スキー場に時間さえあれば、何日でも滑走が可能だ。

 今シーズンは何日、訪れることができるだろうか。昨シーズンは娘と一緒にスキーに行けなかったので、今シーズンは一度と言わず、二度くらいは一緒に滑りたいが、お互いの都合はつくだろうか。また、妻の許可は降りるだろうか。

 ちなみに、今日の午後からの予定は所属している同人誌の例会だ。先月は台風のために、開催されなかったので久しぶりの参加になる。
 おかげで取り上げられる作品が多いために、まだ読み残している小説があるので、これから読まなければならないが、間に合うかが微妙だ。休みの日もなんだかんだと時間に追われている。

2018年の忘年会

 今年も忘年会の予定について、聞かれる季節になった。
 日取りまでが決まっているものは4会、日取りは決まっていないが開催することが決まっているものは2会。あと数会は、仲の良い身内同士の会に参加することになるだろう。

 今自分が働いている現場では昨日、忘年会に関わるエクセルの表が作成された。その表には候補日が横に、プロジェクト関係者全員の名前が縦に書かれており、都合が悪い日には×をつけるようになっている。
 この表への書き込みを今月末までにすることを、メールで促された。プロパー社員の中で最年少の女性から。歓迎会に続き、また彼女が忘年会の幹事のようだ。
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 仕事上のグループで女性や最年少の人に幹事を押しつけたり、女性に同酌させたり、サラダや鍋物などの料理を取り分けさせたりすることは、どうしてなくならないのだろう。不思議で仕方がない。
 自分がそれぞれの立場だったら、嫌な気持ちを抱くからだ。パワハラ、セクハラになる可能性だって、今の世の中だったら充分にありうるだろう。顔がセクハラになり得る、マスヲが言うなって言われるかもしれないが。

 現場の忘年会の候補日は、12月の初旬から中旬までが挙げられていた。
 そんなに候補日を多くしないと、参加者を多く募れないのだろうか。
 自分としては気乗りがしない。それどころか、できるのであれば参加したくないと思っている。

 歓送迎会や忘年会は最低限な義理毎だと考えている自分。
 どんなに人間関係の悪い職場でも、欠席したことはほとんどない。それどころか、どちらかというと率先してまわりにも参加を促すタイプなのに。
 おかげで、ある職場では宴会部長と言われたことさえある。

 どうして、こんな気持ちになっているのかが自分でもイマイチわからない。ただ、前回参加した自分の歓迎会の居心地が、想像以上に悪かったことだけは事実だ。自分の参加費は、2次会までも無料だったのに。
 時間だけではなくお金ではどうしようもないものは、やっぱり多々あるのだ。

 現場での忘年会の都合を聞かれたので、自社の忘年会の日取りについて、昨日メールで上司に問い合わせた。今朝、開催予定日が返信されてきた。自社の忘年会は11月末に催されるようだ。
 こちらは毎年参加しているし、幹事を任されたことも多い。今年は誰が幹事を任されるのだろう。今のところは、参加するつもりだ。

 自分が所属している会社は、同僚のエンジニアは全て自分と他の会社の現場で働いている。忘年会などでしか、顔を合わせることは難しい。
 ある上司の顔を忘年会で見なかったので、年が明けた後日にその上司へ電話をすると、会社をとっくに早く辞めていたなんてこともあった。

 ちなみに、自社の会社の忘年会は自己負担。たまにしか、同僚にしか会えないイベントのひとつだから、気持ち良く会社が負担してくれてもいいと考えているのだが、どうだろう。
 今まで多くの会社を渡り歩いてきたが、全額会社が忘年会の会費を負担してくれたのは、おそらく半分くらいだったと思っている。ただ、お酒のことなので自分の記憶もかなり怪しいが。

山田さん

 よくある名字である、山田。今の職種、システムエンジニアになってからは、山田さんに縁を感じる。
 今の現場での自分の前任者は、山田さん。女性で年齢は40代だったようだ。
 現場のメンバーからも未だに時々名前を出されている。居なくなっているのに、仕事ぶりについて酷いことを言われ続けているのだ。

 仕事の出来、不出来なんて客観的に評価できるものではないというのが、社会人を20年以上経験してきた、今のところの自分の結論だ。相対的、主観的にしか人は人のことを評価できないからだ。
 よって、他人の仕事ぶりについて軽々しく言及する人間に、自分はあまり好感を抱けない。

 今、参加しているプロジェクトはプロパー社員の女性が多い。しかもわりと皆、癖が強い。千鳥のノブに一言、言わせてみたいほど。
 それでも20代、30代の女性は最年少を除くと全員結婚している。
 入社数年目の彼女と自分より、やや年上の2人は独身だ。2人には仕事と、歓迎会でそれぞれ絡んだことがあるが、独身であることにまったく疑念を持たなかった。
 そんな癖のある同性のプロパー社員たちから、外注扱いされて働くのは、大変だっただろう。女性特有の難しい人間関係の中で。
 山田女史の新しい現場は、癖のある同性が居ないといいが、どうだろう?

 今の仕事で一番インパクトのあった山田さんのことを書こうと思う。これまで自分が生きてきた中でも、一番インパクトがあった山田さんのことを。
 見た目から、50代の男性だったと思う。自宅は関東地方のようだが、お互いに巡り会ったのは大阪の梅田だった。5年前のこれくらいの季節に。

 そのころの自分は出張で日々、大阪で過ごしていた。お店の玄関マットのリースや、ドーナツショップを経営しているダスキンの仕事をしていたからだ。主にクリーンビジネスに関わるシステムを新しくするために。
 月曜日の朝、名古屋から新幹線に飛び乗って週末までビジネスホテルに滞在し、週末にまた新幹線で帰宅するという生活を半年ほど続けた。

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オフィスがあった梅田スカイビル。25Fで働いていた。
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梅田スカイビルと梅田の駅方面へ繋ぐトンネル。
 その際に同じプロジェクトの別チームのメンバーに山田さんは居たのだ。
 新しいシステムがどうあるべきかを検討する会議で、彼とは顔を合わせるようになった。自分もその会議ではよく、叱責された1人だが、山田さんに比べればたいしたことはない。
 会議中に自分をかばってくれたプロパーが怒られ過ぎて追い込まれ、ストレスで体調を崩して出勤できなくなった。
 また、自分と同じ会社の同僚もある日突然、出勤しなくなった。

 だが、山田さんは違った。その会議で一番叱責されていたのに。彼のおかげでよく会議が停滞したし、お開きになったこともままあった。
 それでも、彼は次の日にはけろりとして会議に出席してきた。精神的にハードな男だった。今の職種では、彼よりタフな男を見たことがない。
 しかも、自分がどんなに責められても、けして他人のせいにしなかった。まさに男の中の男。

 タフな山田さんは、今どうしているだろう? おそらく東京近郊で働いているとは思うが。
 今週はどれくらい怒られたのだろう?どんなに怒られても、何事もなかったように泰然としている彼が、目に浮かぶ。