夏が嫌いな自分にとって、秋の訪れを感じることは嬉しいはずだ。嬉しいはずだったが、今年は今までとは違う気もする。
それなりに夏が楽しかったからだ。得た物も多かったし、新たに巡り会った人の中で自分の価値観をいい意味で変えてくれた人も多かった。中には逆説的、反面教師的な立ち位置で現れた人もそれなりに居たが。
それでも、秋を感じられるようになったのは悪い気がしない。
今、庭とのサッシを開け放してこの文章を書いている。風呂上がりなので短パンを履いているのだが、膝あたりにほんのりと肌寒さを覚える。
網戸越しに秋の虫たちが鳴いている。時間的にもまだまだ、道路を通り過ぎていく車やトラックの音の方が勝っているし、遠くからは救急車のサイレンの音も聞こえてきた。
昨日、初秋を楽しむために木曽川河口まで出かけた。夏の終わりから秋の終わりまで楽しんでいるターゲットを釣るために。そのターゲットとはハゼだ。
天ぷらや唐揚げで食べると堪えられない。ビールが欲しくなって仕方がないほどに。
今年初めての木曽川釣行。久し振りだったせいか、道を間違えてしまった。庄内川の左岸を川下に向かって走って行くのだが、右折するべき交差点を行き過ぎてしまった。
30分以上は時間が余計にかかってしまったが、ポイント付近には7時過ぎには着いた。堤防の手前の至るところで蓮の花が咲き乱れていた。 堤防から川まで降りたが、なかなかポイントを決められなかった。干潮時間を狙ったのだが、自分が思い描いていた潮位と違ったからだ。ポイントによって、浅すぎたり深すぎたりした。
釣行する頻度が落ちているために、あきらかに釣りの感が鈍っている。
昨年よりは少なくとも、木曽川での釣行は2週間以上も遅れている。 何カ所かポイントを回ってようやく竿を出した。曇っていたので、気温が上がらなかったのは助かったが、そのことが影響したのかハゼの活性は低かった。
まわりの釣り人を見ても、針掛かりは良くなかった。アタリも少なかったが、サイズもこの時期としては全体的に小さかった。
何とかつ抜けしたので、昼前には納竿した。hatehatehahaha.hatenablog.com
釣果は12匹。ハゼ釣りの釣果としてはかなり寂しいが、1人で晩酌するための肴としては、立派な一品になる。
庭になっていた茄子を天ぷらにしたあとに、唐揚げにしてビールと一緒に楽しんだ。訪れ始めた秋の気配と一緒に。