数年前に自分が書いた小説の主人公が受け身的だと、ある読者から批評されたことがある。
自分が作った物語に出てくる登場人物たちは、何かしら自分が投影されている部分があるはず。主人公であれば尚更だろう。
自分自身のことをアクティブだと捉えていたのは大きな勘違いだった。
今の会社に入社したのは三年前。それからはより受け身で日々をやり過ごしてきたが、自分のギアを上げる時が近づいているのかもしれない。
これから先の仕事の話で決まっていることと、ほぼ決まっていることがいくつかあるが、まずは一つ目。
来月から灯油の巡回販売に一昨年ぶりに復帰する。
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昨年も誘われていたのだが断っていた。
理由は主に二つ。労働が対価にあっていなこと。本業のシステムエンジニアとして参加していた現場の作業が忙しくなりそうだったからだ。
今年、誘われた時には気持は揺れた。
昨年は断ったのにも関わらず、それでも好意的に自分を強く誘ってくれたこと。今の現場がテレワーク中心の勤務なので昨年よりは本業に少し余裕を感じていたので、首を縦に振ってしまった。
来年の四月までの土曜日はタンクローリー車に乗って木曽川を越えて美濃路をさ迷うことになる。
二つ目は再来月からの話。
システムエンジニアとして今、手伝っている現場は来月末までのようだ。
自社からの連絡はまだないが、現場のリーダーから先に知らされた。
来月の一ヶ月は消化試合。心穏やかにやり過ごしたいものだがどうなることやら。
次の現場ではどんな作業になるのだろう？ 着任するのはいつからになるのだろう？
再来月に現場に出ていなければ冬の賞与はもらえないかもしれない。
給料も半減するし、営業や自社のエライ人たちからはイヤミを砲弾のように浴びせられるだろうが、それはそれでいい気もしている。
もし、現場が決まらなければやりたいことがあるから。
来月上旬にリリースされるPCゲームを楽しみたいし、雪遊びにも行きたい。
昨日、野麦峠スキー場のシーズンパスポートを買った。ゲレンデオープン予定日は十二月二十三日。
それまでの土曜日以外の毎日を楽しむためだけに、別のゲレンデのシーズンパスポートを買うことも考えはじめてもいる。
三つ目は来年の話。
まだ少し迷ってはいるが、来年の三月末で今の会社を辞めるつもり。
その後のことはそれなりに考えてはいるが、自分の迷いが完全に無くなったら、またここに書きたい。
数日後に『辞めることを辞めた』と書いていたりして。
