淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

2018年の上半期を七味五悦三会で振り返る

 気がつけば7月。今年も半分が好きた。
 昨年は上期を『七味五悦三会』で振り返った。『七味五悦三会』とは江戸時代の人々が大晦日に家族同士で、七つの美味しかったもの、五つの楽しかったことや嬉しかった思い出、三つの新しい出会いを語らいながら過ごす風習のことだ。この粋な風習は自分が好きなため、昨年も何回かこのキーワードでblogを書いた。
 今年も上半期が過ぎたので『七味五悦三会』をキーワードとして昨年と同じように振り返りたい。

 まず七味だ。この結果には驚いた。

  • 山脇製菓のレーズンかりんとう
  • 『BAR BARNS』のカクテル

 食い意地が張っている自分。美味しいものを食べるのが大好きなので、ちょっとした情報や噂などを聞きつけると、食べることについては行動力があるほうだ。
 そんな自分の性格と行動力をもってしても、印象に残る味はふたつしか残らなかったからだ。

 レーズンかりんとうは、あるテレビの情報番組で紹介されていたのが、記憶に残っていた。通販で取り寄せて、味見してみることも考えたが数百円程度のお菓子に、送料を使ってまで取り寄せることに、ずっと躊躇していた。
 ところが、先月まで働いていた現場近くのあるお店でお昼休みに、レーズンかりんとうを偶然に見つけたのだ。
 しかも、レーズンかりんとうが並べてあった陳列棚には、幾種類ものかりんとうが並べてあった。ほとんどが山脇製菓の商品だったと思う。
 さっそく、一袋を購入してみた。そのお店での売価は158円だった。

 先月までの現場オフィスのルールは比較的緩く、喫煙時間の制限がないほどだ。また、喫煙場所でも電子タバコだけでなく普通のタバコも許可されていた。今時のオフィスでは珍しい。
 おやつグリコも事務所に置いてあったが、朝から何人ものプロパー社員が100円硬貨を次々に投入し、朝からお菓子を食べながら仕事をするような雰囲気だった。
 蛇足だが、自分が働いていたチームの管理者の年齢は定年間際だったが、午後の仕事中にアイスクリームバーを食べ出した時には驚いた。カップアイスならまだなんとなくわかるのだが。

 そんな雰囲気のせいか、割と自分も緩く仕事をしていた。定時近くになったころ、お腹が空いてきた。お昼休みに買ったレーズンかりんとうを買ったことを思い出し、仕舞ってあったキャビネットから取り出して一口食べた。
 かりんとうにしては触感がやや柔らかい。甘みもほんの少し強い気もするが、それをレーズンの風味が打ち消してくれるのだ。後味が非常に良かった。
 また、すぐにひとつ食べたくなったので、袋に手を伸ばす。当たり前のように美味しい。ちなみに自分はレーズンが嫌い。マルセイバターサンドが嫌いなほどだ。
 バターサンドは食べられないが、レーズンかりんとうならいくらでも食べられる。気がつくと、仕事そっちのけで一袋をたちまち食べ尽くしてしまった。

 翌日のお昼休みの食後に、一目散にかりんとうの並んでいる棚に向かった。レーズンかりんとうはもちろんのこと、他のかりんとうも気になったので、日替わりに他のかりんとうの味見も続けた。
 だが、自分の結論としてのお勧めはやはり、レーズンかりんとうだ。他の種類のものもあったが、良くも悪くもかりんとうの域を出ていない。レーズンかりんとうほどの感動はなかったからだ。
www.yamawakiseika.co.jp
 二つ目の『BAR BARNS』のカクテルを味わったのは、まだコートが必要なころだった。年上の男性エンジニアに美味しい焼肉を食べさせる店があるから、行かないかと誘われたことがきっかけだった。
 彼は個人事業主でもあるので、自分より懐具合はかなり暖かいはず。人柄も温和だったので、相手がおごってくれるならば、気持ちよくご馳走になるつもりだった。ただ、最低でも財布に10,000円は入れて来てほしいとも言われていた。
 結局、その晩に彼はおごってくれなかった。だが、それ以上の情報を自分に提供してくれた。最初に連れて行ってくれたお店は名古屋で唯一、前沢牛を食べられるお店だった。メニューを見たときに驚いた。時価はないがどの部位も自分の感覚からすると恐ろしく高い。美味しいものに、お金をつぎ込むことには、比較的抵抗が無い自分にとっても、ひるんでしまうような値段設定だった。
 よく食べる方の自分も、気が小ささが出てしまい、小食となってしまった。それでも1人7000円ほど支払った。

 その後の流れで連れて行ってもらったのが、『BAR BARNS』。バーでグラスをかたむけるのも好きな自分。スコッチやアイリッシュシングルモルトをストレートで、時間を忘れるほどにゆっくりと飲むのが、好きだ。
 カウンターに座るとバーテンダーにはカクテルを勧められた。この店のカクテルはお酒を飲み易くするためのものではなく、お酒をより美味しく飲むための手段としてカクテルを提供していることを説明された。

 試しにデコポンのカクテルをお願いした。カクテルが出て来る間に店内を見渡すと、今まで訪れたバーの中では一番落ち着いた内装だった。決してただ暗いわけではない。どちらかといえば、バーの中では照明は明るい方だ。
 かしこまったコースターの上にオレンジ色のカクテルが出された。一口飲んで驚いた。今まで飲んできたカクテルが全て色褪せたように思えたからだ。自分の拙い文章力では表現しきれないが、とにかくお酒と素材であるフルーツの魅力が損なわれていることなく、しかも組み合わされることによって、自分が想像した以上の味となっていた。

 味わいながら飲んだが、どうしてもまたカクテルが飲みたくなった。今度は他にも勧められていたフルーツトマトのカクテルも試してみた。
 こちらも美味しかった。まず、トマト自身の甘みに驚いた。角がなく程よい酸味が後口を爽やかにしていた。
 どちらも美味しかったが、かんきつ類が好きなこともあって、自分は先に飲んだデコポンのカクテルの方が好きだった。
bar-barns.jp
 次は五悦。

  • スキーバッジテストの2級合格
  • 知人の男児にスキーを教えたこと
  • 娘とのハイキング
  • 15年ぶりに小説を書き上げて同人誌に発表したこと

 五悦についての最初の三つはblogに書き綴っているので、省略したい。
hatehatehahaha.hatenablog.com
hatehatehahaha.hatenablog.com
hatehatehahaha.hatenablog.com
 四つ目だけは、改めて記しておきたい。このblogに書き記したあるエピソードを膨らませて小説を書くことが出来たからだ。
 先日、自分が書き上げたその作品についての論評を次号の同人誌に寄稿してくれたことも嬉しかった。
 その論評を書いてくれた同人が、前回の同人雑誌の集まりで口にしたことが印象に残っている。素人作家であってもプロ作家であっても他人が時間を犠牲にして自分の文章を読んでくれることはとてもすごいことであると。
 自分は小説を読んでくれた読者だけでなく、このblogを読んでくれている読者が居てくれるので、余計にその言葉が刺さった。

 次は三会。

  • 鷲ヶ岳スキー場のスキースクールの山形先生
  • スキーを教えた知人の男児

 三会の一つ目は五悦のひとつにスキーバッジテストの2級取得を挙げたが、その際にお世話になったのが山形先生。詳細は五悦とも重複するので省略する。
 二つ目は知人の男児だ。彼にスキーを教えたことも詳細が五悦と重なるので、改めて記述しないことにした。

 この文章を書きながら振り返ってみて気がついたことがある。今年は七味に苦戦していること。その代わりに五悦と三会には恵まれていることを。
 七味については絞り出すように考えても、二つ以上は出てこなかった。美味しいものを食べることには貪欲な自分であっても。
 だが、五悦と三会は逆に自分の中でかなりふるいにかけたほどだ。他にも心に残っている嬉しかった瞬間や出会いは会ったからだ。

 ただ、少しだけ気になっていることがある。今年は娘に会っている回数が少ないことだ。
 だからこそ、一緒にハイキングに行ったことが良い思い出になっている。彼女にとってもそうであってくれると嬉しいのだが、どうだろう?
 今年の後半は娘と過ごす時間をもっと増やしたいと考えているのだが、妻の理解と協力が得られると良いのだが。先日も昨年に引き続き蛍狩りを誘ったが、妻の許可が得られなかったから。

今週のお題「2018年上半期」