淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。広く浅く、そして薄い視点で気楽に書いてマース。

形に残るボランティア?

 お人好しのせいか、なんでも安請け合いしてしまうマスヲ。
 近所に住んでいる叔父から、あることを依頼されていた。その内容とは、地元の神社で使用する祈禱申込書の作成だ。
 現在、使用されている用紙が使い難いこと。また、祈禱の種類毎に用紙を分けたいことが、依頼の理由だった。

 先月末に叔父から、進捗の問い合わせがあったときは、少し焦った。忘れていたわけではないが、好意でやっているのだから、催促されるとは思っていなかったからだ。
 だが、依頼された日時を確認すると、先月の10日だった。叔父からみたら自分が忘れていたように、思われても仕方がない。神様は広い心で待っていてくれたかもしれないが。
hatehatehahaha.hatenablog.com
 祈禱申込書の種類は全部で7種類。内訳は交通安全、安産、厄除け・還暦、初宮まいり、合格祈願、七五三、一般祈禱になる。
 考えてみたら、還暦以外は場所こそ違え、自分もお祓いをしてもらったものばかり。自分もお祓いをお願いする際に書いた申込書も、氏子か寺社の関係者の誰かが作成したはずだ。その対価を受け取ったかどうかは別にして。

 先月末までの現場は比較的残業が少なかったが、それでも6月はほぼ毎日残業していた。言い訳かもしれないが、8時間以上働いた後に自宅でパソコンに向かって作業をする気持ちには、なかなか成らなかった。
 では週末はというと、副業先で働いて疲れたことを理由にして、平日同様に何もしなかった。

 叔父から催促されたときには、7月の最初の週末まで待って欲しいと、連絡した。自分で期限をきちんと決めたのだ。
 次の現場が決まったとしても、参加するタイミングを有給休暇を使用して遅らせることを考えていたからだ。先月と先々月は有休を1日も使用していないので、かなり余っていたからだ。

 予定通り、今月2日の月曜日から祈禱申込書の作成に本腰を入れた。
 そして、今日も早朝から作業をしていたら、ついに完成したので叔父にメールで送付した。
 叔父は歩いて数分のところに住んでいるので、印刷したものを茶封筒に入れてポストにも投函しておいた。雨が降っていたので足元は悪かったが、自分の足取りは軽かった。

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作成した祈禱申込書のひとつ、交通安全祈禱申込書
 叔父宅の帰りに、歩道橋で通学途中の小学生とすれ違った。挨拶をしたが、子供は誰も答えてくれなかった。最後尾で付き添っていた緑のおじさん*1以外は。
 当たり前だろう。子供たちは自分と面識がないはずなので。それでも、自分は気にならなかった。

 歩道橋を渡り切ったところで、知っている人に出会った。先代の副会長だ。彼も緑の蛍光色のベストを着ていた。
 一緒に夜回りをしている仲でもあるので、自分が何処に行っていたのかを聞かれたので、叔父宅に行ってきたことと、その目的を話した。少し自慢げだったかもしれないが、感じよく相槌を打ちながら聞いてくれた。

 帰宅してから、しばらくすると自分が彼に話したことが恥ずかしくなってきた。
 彼らはほぼ毎日、今日のように風雨にさらされることがあっても、毎日無償で子供たちの通学に寄り添っていることに、改めて気がついたから。

*1:小学生の通学を見守るボランティアの方たちを地元ではそう呼んでいる。全員、緑のベストを着用している。ちなみに女性の場合は緑のおばさん。

こんにちは七月。

 また、やられてしまった。きゃんちゃんこと、芳根京子さんが最近更新したblogタイトルが可愛すぎたので、自分も同じタイトルになぞらえて、今月頭からの近況を書くことにした。
ameblo.jp
 先月末で前の現場が終了してから、次の現場が決まっていない。
 そういった状況を、この業界では『待機』と呼ぶことが多い。
 大抵は、自社のオフィスに勤務して、パソコンと机と椅子が与えられて、自己のスキルを研鑽するように会社から指示される。今後の案件に備えるためというのが、建前だ。

 時には、会社で請け負っているシステム開発などに携わることもままあるのだが、今自分が勤めている会社ではそのようなことは発生しない。
 仕事を会社自体で請け負うような営業方針ではないからだ。あくまで人を売ることに徹している。最低のコストで安定的に会社は利益を享受できるからだ。

 一昨年まで在籍していたある取締役が、外で仕事をする辛さを味わったために、持ち帰ってできる仕事を探して、受注しはじめた。
 当時の取締役の話では、受注する仕事の規模が少しずつ大きくなってきているので、自分のように外に売りに出されているエンジニアを少しずつ自社に戻さないと、裁ききれなくなると、話してくれた。

 だが、突然にびっくりするようなことが起きた。その取締役が解雇されてしまったのだ。そのことについて、会社側からの説明は一切なかったし、今でもない。後日、取締役から直接聞いた話だ。

 取締役の話によると、受注する仕事の規模が大きくなるにつれて、請け負ってから作業が完了して相手先からのお金を受け取るまでの期間が長くなる。しかも、受けた仕事の規模がまちまちだと、定期的にお金が入ってこないことも発生してしまう。
 そういった状況が起きてしまうことが、社長の考えにそぐわなかったことが、会社を追い出されたことの原因だろうと、取締役は自己分析していた。

 その話を聞いたとき、自分は自社及び社長に対してがっかりした。それどころか、失望した。
 そんな小さな考えしか持てない経営者ならば、こちらも自己権益をさらに追及した方が身のためだと、考えを新たにしたのだ。

 自分は今待機中。待機の場合には出社しなくてもよいことになっているのが、我社の数少ない良いところだ。
 月曜日から自宅で過ごしているために、先日のベルギー戦も時間を見にせずに観戦できた。
 ただ、待機が長くなると全く収入に響かないわけではない。いくつかの手当てが無くなることと、賞与にも影響する。入社するときの話では影響がないことが、約束だったのだが。

 人同士が互いに理解する気持ちを捨ててはいけないと考えてはいるが、なかなか簡単ではないことも、確か。まして、その関係が雇用者と被雇用者であれば。
 そんな、人同士が理解し合う難しさを鑑みてまで、シンゾウくん*1働き方改革法を強行採決したのだろうか。彼自身が野党や有権者に寄り添うような気持ちを持っているかが、そもそも疑問ではあるが。
 自分は、娘が働くようになるまでに、この法案を撤廃もしくは改善したいと考えている。微力を尽くすのみだが、自分に何ができるのだろうか。

チラリズム

 人並みに男らしくスケベだと自認しているマスヲ。だが、性欲は人よりも薄いと思っている。
 自分のハンドルネームの由来は、むかし勤めていた会社で年上の女性同僚がいたことが、きっかけになっている。
 彼女は当時バツイチ。今では当時付き合っていた彼氏と再婚している。彼女は魅力的でモテるタイプだった。
 そんな、恋愛経験豊富な彼女に自分の性欲について相談を兼ねた、おちゃらけた雑談をしていたときに、出てきたネーミングが『淡白マスヲ』だった。
 ハンドルネームをプレゼントしてくれただけでなく、貴重な時間を使って、時折このblogに目を通してくれているらしい。本当に有難い。

 草食系の男子のことはわからないが、普通に女性に興味がある男性であれば、チラリズムに惹かれない人はいないだろう。
 女性はどうなのだろう? 残念ながら、自分は女性にそれらしきことを言及されたことがないが、同じ様な欲求に惹かれるのではないかと、勝手に想像している。

 自分が見たいものを、隠されることによって欲求が制限される。制限されることによって見たいものを見るために努力がするのはベクトルのひとつの在り方だろう。
 今朝早くに行われたロシアワールドカップ、ベルギー対日本の試合をテレビ観戦した。観戦後は自分の感情や考えを整理できないまま、眠りについた。

 午前中の遅めに起床してから、サドルがおかしくなった自転車を自転車屋で修理してもらい、早めの昼食を食べると少しずつだが思考が整理できはじめたので、今この文章を書き始めた。
 結論から書くと、ロシアワールドカップでの日本代表の結果は、今後に繫がるはずだと。

 乾のシュートでベルギー相手に2点差となったときに今まで見たことがない景色、ベスト8が自分には垣間見えた。それは一瞬だったかもしれないが、どうしようもなく魅力的なものだった。他のサポーターの中にも、同じ様に思った人も少なくなかったのではないだろうか。

 だが、結果としては90分で決着ついた。今まで見たことがなかった景色の全容は見ることができなかった。
 試合後のフィールドに日本代表の何人かがうずくまっている姿を見て、あるシーンを自分は思い出した。そのシーンとは、『ドーハの悲劇』。

 あの時も、日本代表が見たことがなかった景色、ワールドカップ本選出場が一瞬見えたのだが、結果としてはあのときも見たことがなかった景色の全容を見ることができなかった。
 だが、あの時に日本代表とサポーターが勝利の女神から一瞬見せてもらった魅惑的なショットが、『ジョホールバルの歓喜』に繫がったはずだ。

 今大会の結果を同じように考えるのなら、4年後のワールドカップにおいて日本代表とサポーターは決勝トーナメントを勝ち抜き、ベスト8以上の景色を見られるはずだと考えている。
 選手はもちろんのこと、監督やスタッフに対しては今はまず、次の言葉を贈りたい。ありがとう。

2018年の上半期を七味五悦三会で振り返る

 気がつけば7月。今年も半分が好きた。
 昨年は上期を『七味五悦三会』で振り返った。『七味五悦三会』とは江戸時代の人々が大晦日に家族同士で、七つの美味しかったもの、五つの楽しかったことや嬉しかった思い出、三つの新しい出会いを語らいながら過ごす風習のことだ。この粋な風習は自分が好きなため、昨年も何回かこのキーワードでblogを書いた。
 今年も上半期が過ぎたので『七味五悦三会』をキーワードとして昨年と同じように振り返りたい。

 まず七味だ。この結果には驚いた。

  • 山脇製菓のレーズンかりんとう
  • 『BAR BARNS』のカクテル

 食い意地が張っている自分。美味しいものを食べるのが大好きなので、ちょっとした情報や噂などを聞きつけると、食べることについては行動力があるほうだ。
 そんな自分の性格と行動力をもってしても、印象に残る味はふたつしか残らなかったからだ。

 レーズンかりんとうは、あるテレビの情報番組で紹介されていたのが、記憶に残っていた。通販で取り寄せて、味見してみることも考えたが数百円程度のお菓子に、送料を使ってまで取り寄せることに、ずっと躊躇していた。
 ところが、先月まで働いていた現場近くのあるお店でお昼休みに、レーズンかりんとうを偶然に見つけたのだ。
 しかも、レーズンかりんとうが並べてあった陳列棚には、幾種類ものかりんとうが並べてあった。ほとんどが山脇製菓の商品だったと思う。
 さっそく、一袋を購入してみた。そのお店での売価は158円だった。

 先月までの現場オフィスのルールは比較的緩く、喫煙時間の制限がないほどだ。また、喫煙場所でも電子タバコだけでなく普通のタバコも許可されていた。今時のオフィスでは珍しい。
 おやつグリコも事務所に置いてあったが、朝から何人ものプロパー社員が100円硬貨を次々に投入し、朝からお菓子を食べながら仕事をするような雰囲気だった。
 蛇足だが、自分が働いていたチームの管理者の年齢は定年間際だったが、午後の仕事中にアイスクリームバーを食べ出した時には驚いた。カップアイスならまだなんとなくわかるのだが。

 そんな雰囲気のせいか、割と自分も緩く仕事をしていた。定時近くになったころ、お腹が空いてきた。お昼休みに買ったレーズンかりんとうを買ったことを思い出し、仕舞ってあったキャビネットから取り出して一口食べた。
 かりんとうにしては触感がやや柔らかい。甘みもほんの少し強い気もするが、それをレーズンの風味が打ち消してくれるのだ。後味が非常に良かった。
 また、すぐにひとつ食べたくなったので、袋に手を伸ばす。当たり前のように美味しい。ちなみに自分はレーズンが嫌い。マルセイバターサンドが嫌いなほどだ。
 バターサンドは食べられないが、レーズンかりんとうならいくらでも食べられる。気がつくと、仕事そっちのけで一袋をたちまち食べ尽くしてしまった。

 翌日のお昼休みの食後に、一目散にかりんとうの並んでいる棚に向かった。レーズンかりんとうはもちろんのこと、他のかりんとうも気になったので、日替わりに他のかりんとうの味見も続けた。
 だが、自分の結論としてのお勧めはやはり、レーズンかりんとうだ。他の種類のものもあったが、良くも悪くもかりんとうの域を出ていない。レーズンかりんとうほどの感動はなかったからだ。
www.yamawakiseika.co.jp
 二つ目の『BAR BARNS』のカクテルを味わったのは、まだコートが必要なころだった。年上の男性エンジニアに美味しい焼肉を食べさせる店があるから、行かないかと誘われたことがきっかけだった。
 彼は個人事業主でもあるので、自分より懐具合はかなり暖かいはず。人柄も温和だったので、相手がおごってくれるならば、気持ちよくご馳走になるつもりだった。ただ、最低でも財布に10,000円は入れて来てほしいとも言われていた。
 結局、その晩に彼はおごってくれなかった。だが、それ以上の情報を自分に提供してくれた。最初に連れて行ってくれたお店は名古屋で唯一、前沢牛を食べられるお店だった。メニューを見たときに驚いた。時価はないがどの部位も自分の感覚からすると恐ろしく高い。美味しいものに、お金をつぎ込むことには、比較的抵抗が無い自分にとっても、ひるんでしまうような値段設定だった。
 よく食べる方の自分も、気が小ささが出てしまい、小食となってしまった。それでも1人7000円ほど支払った。

 その後の流れで連れて行ってもらったのが、『BAR BARNS』。バーでグラスをかたむけるのも好きな自分。スコッチやアイリッシュシングルモルトをストレートで、時間を忘れるほどにゆっくりと飲むのが、好きだ。
 カウンターに座るとバーテンダーにはカクテルを勧められた。この店のカクテルはお酒を飲み易くするためのものではなく、お酒をより美味しく飲むための手段としてカクテルを提供していることを説明された。

 試しにデコポンのカクテルをお願いした。カクテルが出て来る間に店内を見渡すと、今まで訪れたバーの中では一番落ち着いた内装だった。決してただ暗いわけではない。どちらかといえば、バーの中では照明は明るい方だ。
 かしこまったコースターの上にオレンジ色のカクテルが出された。一口飲んで驚いた。今まで飲んできたカクテルが全て色褪せたように思えたからだ。自分の拙い文章力では表現しきれないが、とにかくお酒と素材であるフルーツの魅力が損なわれていることなく、しかも組み合わされることによって、自分が想像した以上の味となっていた。

 味わいながら飲んだが、どうしてもまたカクテルが飲みたくなった。今度は他にも勧められていたフルーツトマトのカクテルも試してみた。
 こちらも美味しかった。まず、トマト自身の甘みに驚いた。角がなく程よい酸味が後口を爽やかにしていた。
 どちらも美味しかったが、かんきつ類が好きなこともあって、自分は先に飲んだデコポンのカクテルの方が好きだった。
bar-barns.jp
 次は五悦。

  • スキーバッジテストの2級合格
  • 知人の男児にスキーを教えたこと
  • 娘とのハイキング
  • 15年ぶりに小説を書き上げて同人誌に発表したこと

 五悦についての最初の三つはblogに書き綴っているので、省略したい。
hatehatehahaha.hatenablog.com
hatehatehahaha.hatenablog.com
hatehatehahaha.hatenablog.com
 四つ目だけは、改めて記しておきたい。このblogに書き記したあるエピソードを膨らませて小説を書くことが出来たからだ。
 先日、自分が書き上げたその作品についての論評を次号の同人誌に寄稿してくれたことも嬉しかった。
 その論評を書いてくれた同人が、前回の同人雑誌の集まりで口にしたことが印象に残っている。素人作家であってもプロ作家であっても他人が時間を犠牲にして自分の文章を読んでくれることはとてもすごいことであると。
 自分は小説を読んでくれた読者だけでなく、このblogを読んでくれている読者が居てくれるので、余計にその言葉が刺さった。

 次は三会。

  • 鷲ヶ岳スキー場のスキースクールの山形先生
  • スキーを教えた知人の男児

 三会の一つ目は五悦のひとつにスキーバッジテストの2級取得を挙げたが、その際にお世話になったのが山形先生。詳細は五悦とも重複するので省略する。
 二つ目は知人の男児だ。彼にスキーを教えたことも詳細が五悦と重なるので、改めて記述しないことにした。

 この文章を書きながら振り返ってみて気がついたことがある。今年は七味に苦戦していること。その代わりに五悦と三会には恵まれていることを。
 七味については絞り出すように考えても、二つ以上は出てこなかった。美味しいものを食べることには貪欲な自分であっても。
 だが、五悦と三会は逆に自分の中でかなりふるいにかけたほどだ。他にも心に残っている嬉しかった瞬間や出会いは会ったからだ。

 ただ、少しだけ気になっていることがある。今年は娘に会っている回数が少ないことだ。
 だからこそ、一緒にハイキングに行ったことが良い思い出になっている。彼女にとってもそうであってくれると嬉しいのだが、どうだろう?
 今年の後半は娘と過ごす時間をもっと増やしたいと考えているのだが、妻の理解と協力が得られると良いのだが。先日も昨年に引き続き蛍狩りを誘ったが、妻の許可が得られなかったから。

今週のお題「2018年上半期」

2018年初のウイングヒルズ

 昨日の土曜日、久しぶりに早起きをした。休日に早く起床する理由はもちろん、遊びに行くためだ。
 行先は郡上市にあるウイングヒルズ白鳥リゾート。人工スノーマット「PIS*LAB」によって作られている、サマーゲレンデを滑走するのが目的だった。
 今年もいよいよ自分にとっての夏スキーが始まった。昨年は3回滑走したが、今シーズンは何回遊びにくることができるだろうか。

 朝食を食べてから、スキー道具を乗せた車を走らせた。7時30分に家を出て予定通り、8時前にあるターミナル駅に着いた。知人と落ち合うためだ。
 知人は自分の車を知らない。自動車の停車位置をGoogleマップとLINEを使って連絡した。相手はすぐに自分の車に気がついてくれた。こういう時、互いにスマホを持っていると便利だ。
 知人とは仕事で知りあったので、休日に会ったのは初めてだった。フォーマルな装いしか見たことがなかったが、カジュアルな姿も悪くない。自分ほどファッションセンスが無い人間も、世の中にはそれほどいないだろうが。

 知人を車に乗せて、春日井インターにから高速に乗った。郊外に出るほど、路面が濡れていく。
 途中で休憩した郡上大和パーキングエリアに着いたときには、空は曇りがちで路面は轍にそって水が溜まっているのが目立っていた。

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郡上大和パーキングエリアの風景。雨こそ降っていなかったが、曇りがちで路面はしっかりと濡れていた。
 トイレ休憩が終わると、車をまた走らせた。
 最近、気がついたのだが、1人でゲレンデに向かう時はけっこうなスピードでゲレンデを目指す。時折追い越しをかけることも珍しくないほどに。
 だが、同乗者がいるときは、制限速度前後でゆっくりと走ることがほとんどだ。
 昨日も路面状況が雨で濡れていたせいもあったが、ゆっくりと車を走らせた。
 基本ボッチスキーヤーの自分だが、人と一緒にゲレンデに出かけるときは、行き帰りは全く眠くならない。気があう相手であればあるほど楽しくて仕方がないからだ。お喋り好きな性格のせいだろう。
 その前に、長時間一緒に過ごさなければならないスキーに、気が合わない相手と一緒に出かける機会は、滅多にないだろうが。

 考えたら、ウイングヒルズのサマーゲレンデを誰かと連れ立って滑るのは初めてだった。きっかけは、同乗者がスノーボードの上級者であったこと。冬のハイシーズンにはここ数年、あるスキー場にこもるほどだが、「PIS*LAB」のゲレンデは滑走したことがないので、滑りたいと自分に申し出たことだった。
 自分にとって嫌いな相手ではなかったし、自分に多少の好感は持ってくれているようなので、断る理由はなかったからだ。行き帰りともにたわいもない会話だったかもしれないが、楽しかった。相手のことを少しは知ることができたのも良かった。

 11時前から4時間券を購入して滑走をはじめた。知人は初の「PIS*LAB」のせいで慣れていないせいか、最初の1本目は苦戦していた。最初のリフト一本分を降り切ったところで、休憩することにした。
 自分は早めの昼食を食べて、相手はドリンクを飲んでいた。休憩中、相手に「PIS*LAB」初体験の時はどうだったかを聞かれた。
 最初は全く思うように滑れなかったこと、またそれ以上に当時はスキーは自分にとって、遊びのひとつ。向上心がほとんどなかったので、上手く滑れなくても特に思うようなこともそれほどなかったことを思い返しながら話した。
 基本的には、今も自分の考え方も大きくは変わっていないが、少しの向上心だけ芽生えたのがちょっとした変化だろう。

 だが、相手はさすがにボードの上級者。2本目以降は滑る毎に何かを掴んでいき、滑り方が変わっていった。
 最後の数本は相手の滑走中の表情も緩んでいたのが、自分にも嬉しかった。

 相手はもちろんのこと、自分も今シーズンは初めてのサマーゲレンデだったので、少し早めに切り上げた。相手もそれなりに楽しんでくれたようだったのが、何よりだ。
 また、ウイングヒルズのサマーゲレンデを訪れたいと、言ってくれたほどだったから。

 15時前にはゲレンデを上がった。ゲレンデから国道までの山道も、国道も空いていた。東海北陸自動車道も気持ちよくドライブ出来たし、行きは混雑を考えて避けた一宮JCさえ、渋滞はなかった。
 早くゲレンデを上がったこともあったが、道が空いていたので予定よりも早く名古屋市内に入った。
 帰宅してから、特に予定がない自分。同乗者も夜の予定はなかったので、食事を誘ったら同意してくれた。
 相手を自宅近くまで送り届けてから、自宅に自分も車を置いてから、栄で再開することを互いに話し合って決めた。

 相手を降ろしてから、自宅までは混雑していた。特に名古屋ドーム近辺で。
 名古屋ドームで巨人戦のデーゲームが行われていたからだ。現在、2チームともに調子が悪く、Bクラス争いをしているのにも関わらず、スタジアムで直接声援を送る熱心なファンも多い。
 今月末には自分も名古屋ドームに足を運ぶ予定になっているので、その中の1人でもある。

 結局、2人で落ち合って一緒にビールを飲み始めたのは19時近く。自分が好きなことをして汗を流したあとのビールは美味しかった。昨夜は相手にも恵まれていたこともある。

 他のテーブルから聞こえてきたある会話が気になった。丸栄が閉店することを話題にしていたからだ。皆、結構同じようなことが気になるようだ。
 2人とも疲れていたので、21時過ぎには解散した。
 帰宅後に何気なくテレビを点けて、横になっていたらいつの間にうたた寝していた。時間を確認したら真夜中だった。こんなに気持ちよく知らないうちに眠っていたのは、随分と久しぶりなような気がした。